《京極》多頭飼育崩壊案件。
朝7時
京極町を目指し出発しました。
視察の経緯はこちら
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社会福祉協議会や町役場
振興局の職員さんが集まり協働の態勢が
取られている雰囲気が伝わって来ました。
今回の手術に際し大門先生も2時間かけて出向いてくださり
酪農学園の生徒さん2名がサポートで入ってくれました。
Mobile VET Office
立ち上がったばかりの《アニボック》さんからは3名
ツキネコからは私とスタッフのジェイミー。
京極町在住の《ニッカ》の里親さんも駆けつけて参加してくれました。
いよいよ賽はなげられました。
決まっていた地区の集会所が使えなくなったと連絡が来ていて少し嫌な予感がしたのですが….
結果
手術場所がたらい回しとなりスタート時間が2時間遅れるという体たらく
とにかく1匹でも多くの猫を捕獲して手術しなければ遠くまで出向いた意味がありません。
前日アニボックさんと職員さんが仕掛けてくれた捕獲器に捕獲できた4匹からスタート。
飼い主さんはやっと猫を手放すことを決意ができたようです。
社協の職員さんのご尽力があってこそだとは思いますが、こんな状態になる前に
…と思うのは私だけでしょうか。
比較的穏やかな猫が多いですが、
殆ど家庭内野良状態ですからなかなか捕まりません。
ツキネコからもたくさんの捕獲器を用意して来ました。
雄猫を中心できるだけの頭数を手術、検査して行きます。
手術チームと捕獲チーム
その他の皆さんは掃除に入られたようです。
あっという間に時間は過ぎて行きどうにか
11匹の手術を終えることができました。
いつも声を大にして訴えているのですが、
このような案件は自分の町、地区、お隣さんで起こっている問題なのです。
まして殆どがその土地や地域の高齢者。
実際に動かざるを得ないのが全く関係ない人達や、他の地域の人間というのもおかしなものですよね。
今回は飼い主が医療費をある程度出す予定ですが、もちろん足りる金額ではありません(足りない分は当団体が負担予定)
お金の工面も考えていかなければなりません。
今までの経験で行政で素晴らしい動きを見せてくれたのは《名寄市》の案件です。
6〜7年前になるでしょうか
市営住宅にペルシャ系の猫を50匹以上繁殖させてしまった飼い主。
住宅課の職員さんを中心に、廃校になった
名寄市の中学校の体育館で猫達を保護して
手作りのケージを作り、面倒を見ながら里親探しを始めました。
当時、私も名寄まで出向いて譲渡会の様子を見に行きました。
そこに個人ボランティアさん達が協力し始め、ツキネコも参加して譲渡を推し進めました。
名寄から札幌まで譲渡会にも参加されていた職員さん。
最後に残った猫達をツキネコが引き取りましたが、その際にはそれぞれ個人的にご寄付までいただきました。
譲渡の際には涙まで流されていた職員さんもいました。
名寄市長様からも後日感謝状が贈られて来て驚いたものです。
その後、地方の案件にたくさん関わって来ましたが行政が向き合ってくれることは殆どありません。
今後はこの温度差を埋めるべく啓蒙して行きたいと思います。
それぞれができることで動けば負担は少なくて済みます。
知恵を出し合い協力し合えばそれほど難しいことでは無いのです。
この案件もまだ全て終わったわけではないです。
少しでも自分たちの周りに起こっている問題に目を向けてほしいと切に願っています。
逞しく気高く霊峰とも呼ばれる
羊蹄山の麓の美しい街。
京極町
そんな街で起こっていることを知ってほしいのです。
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