日々の活動報告

レスキュー案件

2017.09.21

多頭飼育崩壊案件〜ある姉妹の場合〜

*画像の中に皮膚の状態の悪い猫がいます。
苦手な方はスルーしてください。
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あら?思ったより綺麗な猫達。

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トイレもあるしどうにか面倒は見れているようだな。。。

そう思った瞬間に目に飛び込んできたのは

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うわっ!

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ひ、皮膚が、、、
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こっちにも

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こちらにも

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この腫れは⁈!
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耳が….

目が…

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1ヶ月ほど前に電話で飼い主さんご本人からの相談がありました。

60匹の多頭飼育相談。
もうすでにキャパオーバーですぐに動くことは無理でした。
そうは言っても頭の片隅にはいつもあり無視するわけにもいかず、とにかくできることを考えていました。
40匹ほど譲渡が進んだこともあり
スタッフのよしみと本日出向いて行きました。
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どうしてこうなってしまったの
他に相談はできなかったのか
今、一番困っていることは
など
リサーチして行きます。
姉妹お二人暮らしですが、精神的な問題から働いておらず引きこもりの生活のようでした。
母親が生殖制限に反対していたようで、十数年間の間に、このような取り返しのつかない状況に陥っていったそうです。
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もちろん綺麗な状態のコもいますが、

頭数が多すぎて生殖制限はもちろんのこと医療ケアまで手が回らないのでしょう。
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FIVキャリアの猫もかなり多そうです。

私の見立てでは耳ダニが酷いこと
テリトリー争いで傷からバイキンが入り化膿しているようです。
このくらいの傷なら今後のケアでどうにか皮膚も再生するでしょう。
ただ、この子は目までひきつれているので流石に連れ帰りました。
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すぐに病院へ

先生も流石に驚かれていました。
やはりウイルス検査はFIV陽性でした。。。
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適切に処置をしていただき、今後は

私達のケアの腕の見せ所です。
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保護部屋に入れました。

元の可愛い顔に戻してあげるからね。
大丈夫だから安心してね。
度重なる多頭飼育崩壊案件で
当団体の負担はかなり大きくなってきています。
頑張ってカフェで稼いでも稼いでも
医療費に飛んで行ってしまいます。
やっと黒字転換したと思った矢先
この2ヶ月で130万以上の赤字となってしまいました。
それでも
やはり相談が入れば動かざるを得ません。
スタッフも増え、ボランティアさんも増え
知識・行動力等には自信がありますが
やはり先立つ物は《お金》
無理を続ければ自分たちが破綻してしまいます。
せめて生殖制限だけでも、行政の助成などがあれば良いのですが。。。
まだまだ闇の中にくすぶっている多頭飼育案件。
どうしたら解決できるのか皆さんも一緒にぜひ考えてほしいと思います。