《ギンドロ》と言う名のねこ。
スキー場で有名な札幌市盤渓
餌やりで増えてしまった猫達をどうにかしてほしいと相談が入ったのは
ツキネコカフェをオープンして間もなくのことでした。
その当時は時間の余裕もあったので、
スタッフと出向いて捕獲から病院まで全てこちらで行いました。
安価な犬の餌を与えているくらい、金銭的な余裕もないとのことだったので
猫のご飯をかなり差し上げていました。
真剣に取り組み20匹ほどの全ての猫を避妊・去勢を済ませて比較的慣れた猫は里親を探す為に保護。
山の中でスーパー野良化した猫達は次々とリリースしたのです。
その中でもひときわ個性的だった
《ギンドロ》
この猫たちのシリーズは樹木の名前をつけました。
小柄で木の上に登っていたギンドロは印象的で、保護しましたがなかなか一筋縄ではいかないタイプの猫でした。( ;´Д`)
慢性の鼻炎でいつも鼻がぐずぐずです。
何度も通院しましたが、改善されず
この通りです
こう見えても女のコ。
山猫の血筋?で筋力が凄くあり
臆病でなかなか触らせてくれません。
捕まえるのも一苦労なのです。
前脚のあたりでがっちり保定して
スマキにすると噛まれる心配がありません。
顔を拭いて点鼻、点眼。
すっかりサブスタッフ化してるギンちゃん。
地味にファンも多いです(笑
実は後日談があり、結局この相談者から金銭的負担は1円たりともありませんでした。
何度も少しづつでいいので医療費を返済してほしいとお願いしましたが、なしのつぶてでした。
このような無責任で傍若無人な相談者は少なくありません。
当時は自分自身もボランティ=無償活動と考えていたこともあり、引き取り代や捕獲器の貸し出し代もほ殆ど無料だったのです。
当方の負担は大きくなるばかりで借り入れ金がどんどん膨らんでいくばかりでした。
特に医療費の負担は膨大な金額になり
何度も存続の危機がありました。
周りの仲間たちからご心配して頂きNPO化へのアドバイスを頂くことになり
現在に至ります。
組織を安定させてスタッフの生活を守る為にも、金銭管理は重要なのですがこれが一番苦手です。
お恥ずかしいかぎりですがまだ赤字経営が続いています
老朽化した施設も先日に台風で雨漏りしたりと、長く使用するのは困難なようです。
たくさんの猫達を収容できて、
安心できる終生飼養施設をいつか作りたいと夢は膨らみます。
もっと、もっと私達の活動をしっかり知ってもらい応援団が増えるように頑張ります!
話は戻りますが、山猫ギンちゃん。
《ヤギ兄さん》と気質も雰囲気もよく似ています。
保護されてきた場所もとても近く
もしかしたら親戚?かもしれません。
火事で焼け出された猫たちの生き残りの子孫《ヤギ兄さん》のお話はまた次回に。。。
寒いのが苦手なようです。
1匹1匹にそれぞれドラマがある。
そんなツキネコのニャンズ達のお話もお楽しみに