日々の活動報告

レスキュー案件

2016.01.26

飼育放棄案件 《もどき》の場合。

「またか。。。」
電話の向こうの相談の内容を聞いて
なんとも言えない気持ちになります。
飼い主が急逝し、家族は動物を厄介な存在に感じてどうにか処分を考えます。
しかし、今立ちはだかるのは改正された【動物愛護法】
 飼い主は保健所や管理センターなどの行政に持ち込んでも
行政側は引き取りを拒否できるようになったのです。
ですから、地方の高齢者などは山や海などに捨てに行く人が後を絶ちません。
この家族も家から出して野良猫にしようと考えていたようです。
見かねたご近所の方が、今回の相談者にお願いしたそうです。
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実は
現在 ツキネコカフェにいる《まっさん》は子猫たちと一緒に余市の墓地にダンボールで捨てられていたところを保護されました。
昨年の夏にもカフェの前に堂々と捨てられた《捨て吉とのっかり》
どちらもすでに成猫なのにダンボールにぎゅうぎゅう詰めでした。
昨年は捨て猫の相談が本当に増えました。
動物愛護法の改正の歪みが顕著に表れているように感じます。
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今回お引き受けしたのには理由がありました。

実はこの猫はロシアンブルーと言われたのです
それならすぐに譲渡が決まるだろうとの判断でお引き受けしたのですが…
見事に雑種ですね(笑
かといって断るわけにもいかず…
これで入居数は117匹
猫担当のスタッフ木戸口に
「もう限界ですよ~!!」と泣きつかれていたので流石に冷や汗もんです。
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環境の変化に戸惑い、まだご飯も食べてくれません。
 
手を近づけると噛もうとします。
猫は環境の変化が一番キツイのです。

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ひたすら固まっています。

ケージを布で覆いストレスをできるだけ軽減させます。
ツキネコ北海道の施設には終生飼養の場所は現在ありません。
あくまで一旦預かりの場所なのです。
相談者の中には丸投げして二度と表れない方もいます。
もちろん責任感の強い相談者さんもいますが、自分たちの悩みが解決したらそそくさと消えてしまう方も多いのが現状です。
本当に残念でなりません。
横道にそれましたが、今後は自分達も
飼っている愛護動物達の行く末をしっかり
考えてあげなければなりません。
日本は核家族化が進み独居老人問題や
孤独死などの問題が増える一方です。
他人事として捉えるのではなくいつ自分にも降りかかるかわからない問題なのです。
当団体でもゆくゆくは保険や終生飼養施設も考えていこうと思います。
ツキネコフリークの皆さんはそろそろ
《もどき》の名前の由来がわかってきたかと思います。