多頭飼育崩壊案件 母娘に穏やかな日々を〈3〉
『どうしてこんなになるまで・・・』
『母親のくせに なぜ?』
皆さんも画像だけを見ると怒りの気持ちになるかもしれません。
豪邸猫レスキューもそうですが、多頭飼育崩壊やゴミ屋敷問題は
現在の日本人の心の問題を映し出しているのです。
当団体の活動が《猫》だけにとどまらないのも、日々の活動の中から
培ってきたものです。
猫を助けるだけでは本当の意味で問題の解決にはならないのですから。
当団体が関わった案件では殆どその後の様子を知ることができます。
相談者との心のふれあいを大切にしているからです。
全てとはいいませんが問題が解決し平穏な生活を取り戻していることがわかります。
未だにお手紙を頂いたり来訪していただくこともあります。
豪邸猫レスキューの場合は、飼い主さんは高齢ですが社会的地位も高く資産家でもありました。
しかしながら年齢的に認知症が始まっていました。
元々人嫌いなところへ動物への関わり方が思い込みが強く
「全て自然に委ねる」という考えのようでした。
庭木ひとつも手折ってはならない
生殖制限はもってのほかだったのでしょう
*家の周りの木々は一切手を入れることを拒んだそうです
徐々に心は頑なになり家族さえも寄せ付けなくなったのです。
今回の母親の場合は、少し関わっただけですがアスペルガーに間違いないと確信していました。
お子さんへの愛情はとても強く感じられました。
殆どがお子さんの服やおもちゃで、お母さんの私物は何もありませんでした。
「かたずけかたがわからない」という一言が全てを物語っています。
まだ残っているゴミもかなりあるので、何度かお手伝いしていき、心のケアも協力していきたいと思います。
実は前回のお掃除は日曜だった為に粉砕工場がお休みで、一度もうひとつの案件場所にストックして、次の日仕事の営業前にピストンしてゴミ処理に出向きました。