日々の活動報告

レスキュー案件

2023.12.08

岩見沢飼育放棄案件❸

◉3例目

《とららとてつよし》と名付けさせてもらった味わいのあるこの2匹の兄弟は
ツキネコに入居してすぐになんと!
すぐにツキネコの里親さんがトライアルをスタート⏯

トライアル中、先住猫に猫風邪がうつってしまい重篤になり入院してしまうという
大変な事態も乗り越えてくださり、この度正式譲渡のお申し込みを頂きました。

美容室を経営されているご夫婦は今後、ツキネコの猫達の為に何かできないかと
考えてくださっていて試行錯誤中です。
お楽しみに〜!!!

🐱
🐱
🐱

とららとてつよしのこと。
飼い主さんから、飼育放棄のご相談があり
入居の時期を見計らって訪問してきました。
偶然相談が入っていた岩見沢地区
なんと、その数は4件Σ(・□・;)

牧歌的な風景が広がるこの街で猫問題は、底知れずあるのです。
実はこの数年間、何度も足を運んでいてすっかり風景も目に焼き付いているほどです。
正直、北海道内どの地区も掘り起こせば同じ様な問題が山の様にあり、
問題の根底が何も改善されておらず闇に葬られているのが事実です。
動物愛護法が改正されても何も解決できているとは言えません。
実際のところ、行政に相談しても、猫の引き取り場所は無いに等しいのですから、、、
ツキネコの相談電話ダイヤルが鳴り止まないのも頷けますよね。

その結果
猫達は人しれず野に放たれたり、放置されている現状があります。。。

まだ50代のご主人を突発的な事故で亡くされた飼い主さん。

家庭の事情で自宅を出なくてはならなくなり、これから仕事も見つけなくてはなりません。
「たった2匹の飼い猫を手放すの?」と思うかもしれませんが、
人間にはそれぞれのキャパシティ(許容量)というものがあります。
夫婦ではできていたことも一人になり、この若い猫達をずっと飼い切れるか不安になるのも
わからなくはありません。

訪問してみると、、、1匹の猫が出迎えてくれました。

なんて可愛い猫でしょう。
もう1匹は隠れて出てこないので、他の案件の様子を見に行きその間に捕まえてもらうことになりました。
帰りには車に積みきれないくらいの猫の餌やキャットタワーや遊び道具をたくさん持たせてくれました。
愛情を持って育てていたことが伺われました。

このたびの譲渡決定のことをすぐに伝えると大変喜ばれて安心されていました。

近くにあった神社に手を合わせてきました。
今日の日があることを当たり前に思わず
感謝の気持ちを持って生活していきたいものですね。

🍂🍁🍂🍁🍂🍁🍂🍁🍂🍁

ツキネコの譲渡の早さに私たち自身がいつも驚かれますが、この十数年で里親さんの数も増えて
2匹目、3匹目、又は愛猫を看取ったのでまたツキネコから新たに迎え入れたいとお声がけしてくださいます。
ツキネコでは健康チェックを済ませると同時に里親探しにシフトしていき、SNS等で常に情報を流しています。
保護シェルターにいることは、いいことではありません。
普通のお家に家族として迎えてもらえることが目的ですから、1日も早く卒業!を合言葉に
スタッフ、ボランティア一丸となって日々向き合っています。
200名を超える一時預かりボランティアさんの、あたたかなサポートがあってこその譲渡率の高さを
誇っています。
また、子猫は保護してすぐにシェルターに入れることはしていません。
猫風邪の感染症が広がったり、スタッフだけでは細やか面倒を見ることは難しいからです。
譲渡会までしっかりと一時預かりボランティアさんの元で面倒をみてもらっているのです。
その際の預かり猫の愛の取説はそれぞれ趣向を凝らしていただき、譲渡会の際にも
家族に迎えてくれる里親さん達からも大変好評です。

今回の飼い主さんも猫達は大切に飼っていたけれど、手放さざるを得ない事態に陥ってしまいました。
人生において年齢問わず誰にでも不慮の出来事が起こります。
何かあった時に相談できる人がいるか
手助けしてくれる人がいるか
とても大事なことです。
「絶対」なんてありえないのです。
個人的な話で恐縮ですが私は家族を自死で失った経験があり、暗闇の中を彷徨った時期がありました。
その時に支えてくれる人達がいたお陰で苦しみから立ち直ることができました