夕張多頭飼育案件〜行政との協働〜
スタッフの瀧澤です。
相談業務の窓口の責任者として動いています。
2021年も終わりを迎えようとしていた12月のある日、
介護の必要になった義理の家族の家に20匹を超える猫がいて困っていると相談が入りました。
猫が暮らすのは夕張市。
かつては炭鉱の町として栄え、夕張メロンは北海道の名産品のひとつです。
相談者さんは飼い主家族のお嫁さんのTさん。
昔から住み続けている家は古く介護するにも猫が多く難しい状況にあります。
電話口からは必死な気持ちも伝わってきました。
年末だったこともあり、また雪深い北海道の冬ではすぐに駆け付けることができませんでした。
空知総合振興局、ユニ保健所、夕張市、と関係行政各地にそれぞれ話をあげ解決方法を探ります。
飼い主本人たちに金銭的な余裕もなく、これ以上猫が増えてしまっては餌代すら厳しくなることを踏まえ、
どうぶつ基金さんの多頭飼育救済チケットの申請に動きます。
※ツキネコ北海道では、2020年より行政機関と協働し多頭飼育崩壊案件のどうぶつ基金さんのチケットを使わせてもらっています。
行政機関担当者とも何度も打ち合わせを行い、無事に多頭救済チケットは採択を受けることができました。
チケット採択の前に、先に飼い主さん側でオス5匹の猫を生殖制限手術を行うことに。
その後、ツキネコカフェで引き受けることになりました。
手術後に他のメディカルチェックをしたところ、全頭から体中に「葉ジラミ」が寄生していました。
室内のみで飼われていたはずなんですが・・・。
この5匹若く可愛い毛色なのですぐに里親さんが決まりそうな子たち。
しっかり健康チェックして2度の駆虫、シャンプーも済んでいます。
現在はツキネコカフェとニャイダーハウスに
デビューしていますので、気になる方はぜひお声がけくださいね!!
そして、昨日朝早く代表の吉井と私とで夕張に向かいました。
仲間から寄付して頂いたツキネコカーで出発です。
*代表、沖縄から帰ってきたばかりですが、
ほぼ休みなく精力的に動いてくださってます。
パワフルすぎますΣ(・□・;)
この日は晴天で1時間半ほどで到着。
現地には空知振興局の職員さん
夕張市健康保険課の職員さん
飼い主さんご夫妻と待ち合わせ。
さっそくご自宅に入ってみると、、、
目に入ってきたのは体調の優れ無い感じの猫たちでした。
若い猫たちはただならぬ気配に必死に逃げ惑います。
飼い主さんはとても猫を可愛がっていました。
見つめる目には優しさがあります。
猫たちの捕獲も高齢者とは思えぬ力で捕まえてくれました。
『たった1匹の生殖制限さえ済ませていれば、、、』
同じ毛色、同じ眼差し
どう見ても近親交配で増えてしまった猫達。
それさえできていれば、、、、
適正飼育の啓蒙が浸透していないのです。
物干し竿の上に逃げ込む猫
猫も必死です。
どうにかある程度の猫たちはは捕獲できましたが、ボイラーの横に入り込んでしまった2匹だけはどうすることもできず????????
実は当団体も3件の多頭飼育案件に加えて沖縄の猫のサポートも増えてしまったこともあり、
全頭引き出しは厳しい状況にありました。
この日は半数の猫は飼い主宅に戻す予定でした。
車を運転しながら代表がボソッと呟きました。
『ねぇ、この猫たちあの家に戻すことできる?』
そうなんです。
お家は片付いてはいますが、たくさんの猫たちのせいで衛生的には末期状態。
相談者のご家族は極度の猫アレルギーで実家に立ち寄ることもできずにいました。
全頭引き出し決定!!
スペイクリニックの《Mobile Vet Office》
大門みゆき先生に委ねます。
帰ってから猫管理のスタッフになんて言おうかな。。。
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