日々の活動報告

日々のこと

2019.09.26

地域猫活動奮闘記〜ともこさん達の場合〜❶

相談者のともこさんが、こちらの案件のご報告をまとめてくださいました。
以下転載です⬇️

*5/26  道端で佇む黒い子猫を発見。
近付いても逃げる様子がありません。
すぐ側の電柱には『熊出没注意』の張り紙…自然に囲まれた我が町内では、頻繁にキツネやタヌキの姿を目撃します。
両目が目やにで塞がっており、放って置く訳にはいかず …保護をして病院へ。
目薬と飲み薬を処方してもらい、猫カゼの治療開始です。
とりあえず名前を。
黒猫…黒…黒…黒田アーサー

良いではないですか。目やにを拭いて、綺麗になったお顔は とってもイケメン☆
最近見掛けませんが、確か黒田アーサーもイケメンだったハズ。
しかし、まだ生後1ヶ月程のチビちゃんにアーサーは格好良すぎた様で…『あーたん』と呼ばれることに。
さて、あーたん をどうしよう…
この子の兄弟達もカゼをひいているのでは…
母猫はわかっていました。近所に住み着いている野良猫軍団の中に、妊娠中の黒猫が居たので 気になっていたのです。
この地域へ越してきて3年程、年々増えていく野良猫を 心配しながらも、見ている事しか出来ず…
この機会に この子達を助けられる術はないかと、ネットで検索。
ツキネコ北海道……ここだ!
*5/30  ツキネコさんへ相談。
帰宅後、町内会のお偉いさんに 活動の許可を得る為 連絡。
「保健所に電話したら?」
まず そう言い放たれました…
しかし、TNR活動について説明するうちに ご理解いただけた様で一安心。
後に、回覧板のコピーをしてくれたり、色々と協力していただけました。
そして、野良猫達の住み処になっている車庫のある Sさんのお宅へ。
今まで 猫の事で苦情等あったのでしょう…初めは怪訝そうな顔をしていたおじいちゃんも 話をするうちに笑顔を見せてくれる様になり、
車庫の中も 勝手に出入りして良いと仰っていただけました。
*6/1  あーたんの兄弟も助けなければ。
勝手に入って良いとの事で、車庫の中へ捜索に向かいました。
あーたんは この車庫の前の歩道で佇んでました。
きっと、兄弟も この辺りに居るハズ…
居ました!アッサリと。

車庫の真ん前に 小さな黒猫が2匹、肩を並べて座っています。
近付くと、1匹は車庫の中へダッシュ!
しかし もう1匹は うろたえる様子は見せるものの、その場を離れず 簡単に抱き抱える事が出来ました。

あーたん と同じ様に、片目は めやにで塞がっており、辛うじて薄く開いているもう片方の目は真っ白でした。
急いで病院へ。

『あーたん』の妹『いーたん』も治療開始です。
*6/2  『うーたん』を探せ!
昨日逃したうーたん。あーいー ときたら、もう必然的に『うーたん』です。
車庫の中ですぐに見付けたのは良いのですが…逃げる逃げる!
車庫の奥は、見た所 数十年物の荷物の山で、入り込まれると手が出せません…
あー、いーたん が簡単に保護出来た事もあり 子猫を甘くみていました。網借れば良かった…
そして、一生忘れられない光景が!
うーたん の前に母猫が立ちはだかり、その横にも茶トラが。後ろを振り向くと、たくさんの猫達が 私達を取り囲み 必死に威嚇しているのです。
その懸命な姿に目頭を熱くしつつも…傷だらけになりながら なんとか捕獲成功!

ウーウー唸るその姿に、『うーたん』という名前がピッタリだと思うのでした。
それから、回覧板の作成。
何をどう書いたらいいやら…
吉井さんに助けを認めたところ 快く引き受けてくださり、すぐに下書きを送っていただけました。
ご多忙の中 本当に感謝です!
令和になったというのに パソコンもロクに使えない私達…
スマホを使い、買ってから使ったっけ?というコピー機と格闘しながら 徹夜で完成させました。
*6/3  ツキネコさんへケージを借りに。
以前飼っていたウサギのケージを引っ張り出し使っていたものの、あーいーうーたん3匹だと狭い…
体が小さく気弱な いーたんは、他の2匹に ひっちゃかめっちゃかにされ…ごはんも取られ…
しばらく離してあげたい、そして まだ外に子猫がいる事も予想し ケージを貸していただきました。
すぐに回していただけるとの事で、回覧板の原稿を渡しに。
念のため、野良猫の住み処となっている近くのお宅へ ポスティングをする事にしました。
ツキネコさんにいただいた TNR活動のパンフレット、これを皆さんに見ていただきたい!
いただいた分では足りず、カラーコピー&ホチキスで パンフレットを作成する事に。
インクがなくなっては買いに走り、数日かけて ご近所に配る分を作成→ポスティングをしました。
*6/7  子猫を里親さんの元へ。
3匹のうち 2匹を引き取りたいと仰ってくださる方が自宅へ。
やはり…片目の白い いーたんが、兄妹達を見送る事となりました。
思惑通りです!
里親さんの元へいっても ずっと目の事が気になってしまいますし、なにより、
あーうーたんに やられっぱなしで守ってあげたくなる姿、フニャフニャの身体、まるで ピンクの電話のよっちゃんの様な カン高い声…その愛くるしさに、私は すっかり心を奪われていました。
角膜が傷付き えぐれた状態になっており、完治は難しいかもしれない と獣医さんに言われましたが
子猫の治癒力は凄まじく、良くなる事も…と。

目が治ります様に…兄妹や母猫、その仲間達が 元気で幸せに過ごせます様に…たくさんの祈りを込めて『いのり』と名付け、我が家で育てる事に決めました。
❷へ続く。