多頭飼育崩壊案件〜ある姉妹の場合〜
先日アバターを1匹引き出したものの、同じような症状の猫が数匹いました。
生殖制限もスタートさせなければならず
、昨日出向きました。
すっかり休養できたので
『頑張るぞ〜????』張り切って出向きました。
いい味出てる〜感の2匹ですが、耳は
耳ダニにより潰れています(耳血腫)
潰れるほど掻き毟るのですから本当に猫にとっても辛いことでしょう。
腫れた頬は未去勢の証
筋肉がどんどん硬くなって顔も大きくなっていきます。
ボスタイプの猫に多いです。
手術するとあっという間に無くなるから不思議です。
借りているアパートは壊滅状態です。
ボードも朽ち果てて壁1枚のところを段ボールで補修していますが、これにもマーキングの嵐でしょう、、、
6畳×6畳に60匹近い猫が生活しているのですからどうすることもできません。
今回は私の休みを利用して、スタッフのよしみ、ユウキ
ボランティアのカジさん、好美さんが参加してくれました。
男性スタッフが増えたので、重いものを運んでくれるので助かります。
*猫カフェといえば聞こえは良いですが、ツキネコの場合、仕事内容は殆どが肉体労働で体力がなければできません。
耳ダニの駆除にレボリューション60本を用意しました。
*ボランティアさんが耳ダニ駆除用にと
¥1,000×60匹=¥60,000を寄付してくださったおかげもありすぐに購入しました。
これがまた大変な作業で、近親交配ですから同じ毛色の猫が多く大騒動でした。
生殖制限に搬送する猫をボランティアの好美さんにお願いしました。
札幌から江別の病院まで走ってもらいます。
多頭飼育や保護猫TNRの為の専門病院です。
【Mobile VET Office】
砂川多頭案件でも活躍してくれた好美さんには病院で手術についてもらい、
爪切り耳ダニの掃除をお願いしました。
『さぁ!やるぞ〜』
この気持ちがあっという間に萎えて行くことになるとは。。。
締め切られた窓を開け空気を入れ替えるのに、ワイヤーを窓枠に取り付けます。
秋風が家の中を通り空気が少しづつ変わっていきます。
多頭飼育案件でどんな臭いでもマスクをしたことがなかった私も、
流石にマスクなしでは耐え難い臭いのお家。
次亜塩素酸をひたすらかけながらの拭き取り作業
『なぜそこまでやらなければいけないの?
猫だけ助けてあげればいいじゃない。
そんな状態にした飼い主を助けるなんて。。。』
そんなお声を聞くこともよくあります。
一番の問題は全頭を引き出すことができないからです。
猫がそこにいる以上少しでも快適に過ごせる空間を作ってあげたいこと。
『人』も人間らしい生活を取り戻して欲しいこと。
ツキネコの活動が他団体と一線を画しているのはそんあたりだと思います。
今回の案件では飼い主姉妹にも手伝ってもらおうと決めていました。
もう何をして良いのかさえわからなくなっているお二人に、少しづつ普通の生活を取り戻して欲しいと考えています。
トイレ用に準備した新聞紙を裂いたり、
お掃除をしたり、当たり前のことが
なかなかできない姉妹に伝えていきます。
もう何年もこうして
猫と二人だけの世界で暮らしてきたのでしょう。
狭い玄関だけが猫が入れない場所なので汚れていません。
ここが生活場所かもしれません。
なんと前回持ってきていた15キロの食餌が5日でなくなっていました





近所の方の目も気になるのでカーテンも必要です。
カジさんには一度食餌や足りないものを
取りにってもらうことにしました。
スタッフ3人と姉妹で3時間
ゴミをまとめればそこにマーキング
新しいケージを組み立てればまたマーキング
何か作業をすれば全てマーキングされてしまい、イタチゴッコです。
やれどもやれども綺麗になって行く感じが無く、とりあえず生殖制限と頭数を減らしていかなければどうにもならないと感じました。
幼い猫が私の広い背中で遊び出します。
すぐにマーキングされるんだろうな





虐められてしまう猫達を入れているようですが狭くてかわいそうです。
猫は狭くても高さがあればそれほど問題はありません。
二段と三段のケージを入れました。
これも皆さんからの支援の賜物です。
3時間掃除をして行く中で姉妹とお話をしながら、今後の保護の方向性を探っていきます。
やはり殆どがFIVキャリアの可能性が高く
譲渡には時間がかかりそうです。
今回は譲渡が早くできそうな幼い猫と
ベタなれちゃん。
ケアの必要な猫 9匹を引き出しました。
首の傷にみっちりと猫砂が





流石にこんな経験初めてです。
飼い主姉妹は精神疾患を抱えているようですが、周りの協力さえあれば社会復帰できると感じました。
猫達のことは名前もつけて性格も把握していました。
地区の社会福祉協議会などに相談して、
この地獄のような生活から引きあげて
普通の生活を取り戻してあげたいです。
人を救うことが猫を救うことにもなるのですから。
保護部屋で9匹をケージに振り分けたり、面倒を見終わったのは15時。
一息ついて電話が鳴りました。
ボランティアの好美さん
病院で朝の9時から17時半までびっちり
ついて耳の中の掃除や爪切りをしてくれました(ウチの自慢のボラさん達の底力 凄いです
)

そこから全頭を一度家に戻してもらいました。
今はそうするしかありません。
今後は一時預かりさんを募りせめて半分くらいの頭数まで減らしたいと考えています。
残念なお知らせは全頭FIVキャリア。
前代未聞の案件になるかもしれません














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