3.11への想い。
あれから6年
東日本大震災
誰もが信じて疑わなかった
原発の神話が音を立てて崩れたこと。
家族との哀しい突然の別離。
見えない恐怖に脅かされる生活。
何かできることはないかと
考えながらも
3年前、一度だけ被災地の動物達の現状を知りたいと友人に同行させてもらいました。
美しく咲き乱れる花々や自然の中で朽ちて行く家屋。
そこに取り残された被災動物達。
奮闘するボランティアさん達の姿。
全てが衝撃的でした。
その後、特別何もできるわけでも無く自分の無力さに歯がゆい気持ちが残るばかりです。
この度、偶然にも盛岡で保護猫カフェを
経営し愛護センター設立に向け踏ん張っている《もりねこ》さんを訪ねに来ました。
盛岡は震災の傷痕は殆どありませんでしたが、海側の地区の皆さんは未だに苦労させている方がたくさんのいるのだと思います。
どこを歩いても東北の方達の穏やかさや優しさを感じました。
実は昨日私の誕生日だったのですが
レンタカーを借りたお店の若いスタッフへ免許証を出すと『あっ、お誕生日なんですね。おめでとうございます』
と何気ないお祝いのひとことを頂き嬉しい気持ちになりました。
雫石の小さな喫茶店ではご年配のご婦人が
一人一人にカップを変えて美味しい珈琲をサイフォンで落としてくれました。
三陸の素晴らしく美味しい海の幸を頂きながら、元気に旅行ができたり美味しいものを食べたり笑ったりできることに感謝しなければならないと感じました。
私のルーツも東北です。
父方が秋田県の出身。
看板猫の『田中政五郎』は
大好きだった父方の祖父の名前です。
草場の陰からお爺ちゃん怒ってるかな?
喜んでくれてるかな?
これからも猫を通して
人を繋ぎ
人を繋いで猫を助ける活動を地道に続けていこうと思います。
自分達にできることは小さなことかもしれませんが、たくさんの『ひと』が集まり
これがツキネコの財産でもあるのです。
ツキネコボランティアさん達が
紡ぎ出す優しさの音
聴いてください。
『花は咲く』