日々の活動報告

レスキュー案件

2017.01.19

多頭飼育案件また新たに。。。《砂川80匹》

年末から相談を受けていたのが
80匹の多頭飼育案件。
流石に年をまたがないと無理かと思い
延ばし延ばしにしていましたが、
相談者(飼い主の付き添い人)から何度も電話が来るようになりました。
状況が酷くなっているのは間違いないと思われ、いよいよ現地に様子を見にいくことになりました。
スタッフのよしみと多頭飼育案件を取材したいという新聞記者さんも同行してもらい、昨日札幌から高速で1時間半程で砂川に着きました。
早速お家に伺いどんな状況か確認して回ります。
…所狭しと猫達がいましたガーンガーンガーン
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2階は殆ど猫の部屋になっていて、今まではお世話にアルバイトを頼んでいたので

充分に面倒は見れていたとのこと。
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ちょうど午前中のお世話に来ていた方3名ほどにお話を聞くこともできました。
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ただ

80匹ですから…
臭いも流石に酷く猫にとっても迷惑な話です。
テリトリー争いや出産を繰り返していたと思われます。
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至る所に猫がたまっています。

最初に連れて来た猫は7〜8匹だと聞き及びました。
数年で80匹オーバー
どうにかオス猫は去勢して現在は出産は止まっているそうです。
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1階の和室も猫ケージだらけですが、どうにか面倒は見れている様子

みんな若い猫そうで健康状態はしそれほど悪くなさそうです。
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確かにお掃除も行き届いてはいますが、

臭いはどうすることもできません。
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比較的に人馴れしていてキレイな猫が多いです。
少し猫風邪の症状は出ていますが健康的なコが多いように思いました。
飼い主さんにお話を聞くと、なかなか華麗な経歴の持ち主で資産もかなりあったようですが大病をして医療費に大金がかかり
どんどん貯金を切り崩し限界に来たようです。
本人はこれだけ猫が増えても何とも思っていないようでした。
ただ現在は他人に世話をしてもらわなければどうすることもできない状況で、もう猫を手放すしかないことは火を見るよりも明らかです。
一方的な話ぶり気になりましたが、
とりあえず猫達のいく先をしっかり考えなければならないので、その足で事前に連絡を取っていた市役所の環境衛生課へ相談に行き状況伝え何ができるか一緒に考えてもらうことにしました。
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職員さん達も一様に驚かれていましたが、

解決に向けてご協力してくださるとのお言葉も頂きひと安心。
前回の砂川の案件の責任者でもある小堀さんとも待ち合わせ一緒にお話を聞いてもらいました。
その後、小堀さん達が立ち上げたシェルターにおじゃまして砂川猫達の元気な様子を見ることができました。
今後は譲渡に向けてお手伝いしていきたいと思います。
その様子はまた別の機会に。。。
あっという間に時間は過ぎ、80匹の猫達が待つ家に戻り今後の打ち合わせをしました。
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全頭こちらで譲渡することに依存はないというお話で、頭数が多いのでメディアに取り上げてもらい現地譲渡を進め残りは譲渡会や札幌に移動して里親探しをして行くことになりました。
取り敢えず数匹連れ帰り検査等をすることにしました。
自分からキャリーバックに入ったボス猫。
後脚の無いサビ猫も含め6匹を乗せて一路
札幌へ
高速に入る手前で電話が鳴りました。
それは80匹の飼い主でした。
嫌な予感がしました。
いきなり
連れ帰った猫の1匹を返せと言います。
片脚の無いサビ猫でした。
訳が分からず話を続けていると、どんどん高揚して来て『勝手に猫を連れ帰った』
『最後のお別れもさせてくれなかった』
『猫を返さないと訴える』
支離滅裂です。
とうとう警察まで呼んで泥棒扱いです。
戻ってから相談者さんと連絡を取ると
ああなると手がつけられないとのこと。
警察沙汰も何度も起こしているようです…
このような案件の飼い主には往々にしてある話ですが、あまりの身勝手さに怒りを通り越して呆れるだけでした。
ただ、猫達の行く末は気になります。
どうしたものかと考えあぐねていたらなんと飼い主が本日札幌まで来たのです。
結局、先ほど猫にどうしても会いたいと車椅子で来店しので猫に会わせてどうにか満足したかと思いきや、今後は手を引いて欲しいとのこと。
付き添いできていた相談者も困り果てていました。
せっかく、たくさんの方の手を借りて解決しようとした案件ですが、飼い主にかなり問題があり今後は慎重にせざるを得ないようです。
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この案件に光は射すのでしょうか。。。