日々の活動報告

レスキュー案件

2017.01.02

愛を護れるか?

『やめて〜!!お願いだからやめて〜』

『どうしてそんなことするの、、、
やめてよ、、、やめてぇ〜』

耳をつんざくような声が響き渡たったかと思うと、その声は徐々に懇願するような弱々しい声に変わり
そして最後には涙声になっていきました。
それは犬猫の保護活動をしている
札幌《わんだふる》の代表Yさん。
代表といってももう名ばかりで、一生懸命尽くしてくれたボランティアさん達は去ってしまいひとり身を隠すように活動をしていました。
ボランティアさん達からのSOSで二度ほど私もわんだふるに関わりましたが
彼女の心の闇は深く間違いなくアニマルホーダーで、仲間達と手を尽くしましたが残念ながら解決には至りませんでした…
今までの経緯はこちら
⬇️
この度、関わることになったのは
上記の救済ネットワークへのひとつのメッセージでした。
わんだふるの活動拠点について触れられていました。
現在の活動状況が全く掴めていなかったので、これはすぐにでも知りたと思い連絡を取りました。
年末も押し迫っていたある日
救済ネットワークの仲間達とわんだふるの関係者の方からお話しを聞き写真などを見せてもらいましたが、その現状の悲惨さに言葉を失いました。
犬も猫もやはり世話が見切れず死んでいてその骸さえ弔う力さえないのです…
また同じことを繰り返していたのです。
しかも他人の仕事場の一角を占拠して、
不衛生な状態で犬猫を押し込めていたのです。

私達は解決への道を模索しつつ話し合いました。

犬猫合わせて10〜12匹とのことで
どちらにしても行政にも相談しつつ年明けに着手しようという話の流れになりました。

ところが、次の日事態は一変します。
自分の身の危険(犬猫を奪われる)を察知したのか警察を呼ぶという暴挙に出たYさんは、逆に自分の首を締めることになったようです。

住むところも働く場所も追い出されることになりながらも犬猫は連れて行くと言います。
私の頭をよぎる思い。
《せめて今いる子達だけでも助けたい》
今まで救えなかった犬猫達のせめてもの懺悔。

キャリーバックを車に押し込み私は仲間のMさんと現場に向かいました。
話し合いは平行線を辿り答えはなかなか見つかりません。
兎に角、彼女の関係者が本気にならなければ終わらないことなのです。
意を決したのか部屋を占拠された方が
最終的に閉じこもっている部屋を蹴破った時の叫び声が冒頭の言葉です。

放心しながらも諦めたのかキャリーバックに猫を押し込むYさん。
暖房もなく陽も当たらないような4畳半ほどの部屋にケージが詰め込まれています。あまりの匂いと不衛生さとに身の毛がよだちます。
ケージの中に押し込められたキャリーバック。
その中に子猫がいました。

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薄汚れたキャリーバックの中で生活させれれていた猫は猫風邪の末期症状で目は潰れかけ、真菌で毛も抜け落ちていました。

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そして、犬が2頭
テーブルの下にまんじりともせず1匹の雑種の犬が居ました。
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どのくらいここにいるのでしょう?
もう切なすぎて犬を見ることも辛くなります。
この初老の女性の精神的な心の病いによって翻弄される小さな命達。
助ける為の活動がいつの間にか身勝手な人間達の犠牲になるのです。

私達はこのような問題を前にして
自分の身に置き換えて振り返ることの大事さを学びます。
ひとつのボタンをかけ間違えると
闇の底に落ちてしまうこともあるのです。  

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この日8匹の猫を連れ帰りツキネコカフェの事務所にケージを組み立て全て終わったのは夜中の2時でした。

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同行のMさんが手伝ってくれたので大変助かりました。

残念ながら正月休みは返上となり毎日世話に明け暮れ身体は疲れましたが、とりあえず猫達を引き出せた喜びには変えられません。

Yさんに対しては怒りや憎しみというより
《刹那的な生き方》を今からでも遅くないので変えて欲しいと心から思うのです。
もう身体もボロボロなようですし、残りの人生を自分と向き合い小さな命達をこれ以上犠牲にして欲しくないです。

まだこのような問題は少なからずあり、これからも無くなることはないかもしれません。

【動物愛護】
愛を護ることが
愛を誤まることにならないように
一人一人がしっかりとその活動を見守って下さい。