日々の活動報告

レスキュー案件

2016.09.26

南ぷねこレスキュー〜被災地の猫〜

当団体に札幌の個人ボランティアのNさんから3日ほど前に相談がありました。

blog.livedoor.jp/moon_dolphins/archives/48486154.html

【あにまある支援隊】さんのブログで経緯をご覧ください。
Nさんは動けるもののこのような大きな案件の経験がないこと。
猫達の保護場所がないこと。
資金集めが難しいことなどの内容でした。
あにまある支援隊さんも個人のボランティアさんです。
今、
北海道は最高良い秋の季節を迎えています。
でもあっと!いう間に厳しい冬の足音が忍び寄ってきています。
考えている暇はありません。
長靴履いて現地に向かいました。
日高山脈の麓にある南富良野の落合地区
現地にすでにNさんとご友人が到着していました。
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うお〜

いるいる〜20匹以上はいます。
若い猫が多いです。
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三人で捕獲が始まりました。
2〜3匹捕獲器に入ればいいかな〜という気持ちだったのですが、人馴れしている猫たちはいとも簡単に捕獲器の中に入り
気がつけば11匹が捕獲できてしまいました。
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予定外で焦りましたが、もうやるしかありません
これ以上キャリーバックや捕獲器に入りきらないところでストップ。
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猫たちが暮らす物置小屋はすでに補修がされていてかなり快適です。

あとは断熱対策が必要です。
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補修に男性ボランティアさんが手際よく始めています。
何者かしらん?
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裏手の川の橋は流木だらけ

自然災害の爪痕をまざまざと見せつけられます。
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家の中は見るも無残です。

高齢の家主さんはすでに避難されてこのお宅は廃墟と化しています。
捕獲最中
一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)の西澤さんともお話が繋がりました。
福島の被災動物を中心にレスキューに動いている団体さんで、最初にこの案件に動き出してくれました。
北海道の台風の被害が起きた時にいち早く
お見舞いのメールやお電話まで頂いていました。
そこに地元【どんころ野外学校】の代表さんが現れました。
今回、この猫たちの餌やりをかって出てくれました。
実は捕獲中に地元の親子さんが餌やりに現れました。
気になっている猫もいるようでした。
まだ10匹くらいは残っています。
2日に【あにまある支援隊さん】が入ってくださるそうです。
こちらも旭川でがんばっているグループです。
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帰り道も復旧作業が続いています。

まだまだ普段の生活に戻るには時間がかかりそうです。

今回は大人猫に関しては
公益財団法人【どうぶつ基金】さんのTNRチケットで現場にリリース
子猫を保護して里親探し予定です
「どうしてすべての猫を保護しないの?」
という疑問もあるかと思います。
まずはこれ以上増えないように生殖制限をして猫を減らすことが最優先です。
その間に【みどりの森動物病院】さんに連絡すると、医療系でのご協力や里親探しのご協力を快諾していただけました
TNRの手術は恵庭の【よつば動物病院】さん。
実は今回の被災地域に対して何かしたいという気持ちは強かったのですが、
いかんせん日々の仕事に忙殺され、この記憶も薄れかけていた時
ツキネコカフェのレンタルボックスの作家さんでもあるmagaonekoさんが
被災地地域のボランティアに出向いたというFB投稿がありました。
《私も何かしたい》と思っていた矢先だったのと譲渡会で35匹が決まったこともあり思い切りました。
*猫担当のスタッフ木戸口に怒られるかひやひやしていましたが、どうにか大丈夫でした(笑
今回の案件もたくさんの気持ちが集まり地域、個人ボランティア、団体、動物病院さんが手を繋ぎあいレスキューすることができそうです。
動物愛護の世界は愛をはき違えて
『愛誤』になる人たちも多いです。
違う団体が入ったら一緒にやりたくない
考え方が違うから嫌だ
あの人が嫌い
この人も嫌い
人間側のエゴとくだらないプライドで
動物たちを救うという本来の目的を見失う人の多いことに愕然とします。
一人の力は小さいです。
その力を集めて✖️(かける)にしませんか?
倍に5倍に100倍に
そして無限大の力になるのです。
*実は前日に講演を聞いた
  星野諭さんの言葉です。
ツキネコ北海道のスキルも上がってきてたくさんの人と達の繋がりでできることも広がってきました。
明日は蘭越案件です。