千歳市多頭飼育困難案件から猫を18匹引き取りました!
『家に猫がたくさんいて困っている』
ある日の相談電話です。
『ああ、、また高齢者の多頭かな」
などと思いながら話を聞いているとどうやらいつものパターンとは違うようです。
「一緒に暮らしていたお祖父ちゃんが亡くなり、猫がたくさんいるんです。」とのこと。
まずは視察に出向くことにして電話を終えてすぐに日程を決めて千歳市まで出向きました。
んん?みんなおっきいね〜
人馴れしている子達が多く、ちょっぴり安心😮💨
お爺さんが急逝された後、お孫さんは猫達の世話まではできなかったのが見て取れました。
とにかく糞尿をどうにかしてあげたいです。
これで人間にも健康被害が出てしまいます。
この猫はかなり体調が悪そうです😢
立派な一軒家の中で猫たちは自由に過ごしています。
今まではしっかりお世話していたのもわかりました。
目視で15匹程の猫たちがいるのを確認しましたが、壁や床が糞尿で汚れはじめており、
《ああ、多頭飼育崩壊の始まりだな》と見てとれます。
飼い主は一緒に暮らしていたお祖父ちゃん。
まだお若い相談者さんは、「昔から当たり前のようにたくさんの猫たちと暮らして来たけれど、
自分は片付けや掃除も苦手で猫の面倒までは見続けられないです」とのこと。
まだ20代前半の青年に、多くの猫を引き継いで貰うのは酷でしかありません。
今回の件は、市役所と保健所にも相談をしていたのですが、どちらも取り合ってくれなかったとの事。
家族をなくされた若い方を突き放すだけで良いのでしょうか。
行政・福祉関連の皆さん、制度はあるかもしれませんがもう少し耳を傾けて寄り添い解決出来る道を作れませんか?
未来ある若者が路頭に迷ってしまってよいのでしょうか。
そして、糞尿掃除と言えば、ツキネコでしょう
先日猫の捕獲と清掃作業をしにスタッフ・ボランティアさんで行って来ました。
あんなに慣れていた猫達もいざ捕獲となると逃げ惑います。
時間がないので捕獲と掃除を一緒にせざるをえませんでした。
ボランティアさん達は大量の糞尿掃除から、台所掃除まで
黙々とこなしてくれます。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
多頭飼育案件での清掃作業は、ツキネコ北海道の完全なるボランティアです。
清掃費用を請求する事はありません。
何故、そこまでするのか?
まだ暮らさないとならない自宅から猫を引き取れば解決出来たと言えるのでしょうか?
猫の問題を起こしてしまったかもしれない、けれど本人(家族)にも生活はあり続けていかなくてはなりません。
猫が居なくなっても自宅の中が荒れ果てていれば、すぐにまともな生活にはなれません。
せめて、猫の糞尿を取り除くだけでも本人の生活環境は変わると思っています。なんといっても綺麗になっていくことは気持ちがいいんです!!
今回の相談者さんはご家族が遺してしまった猫たちに困り果てていましたが、
私たちがお手伝いした事で新たな生活をして暮らせる事を願っています。
猫たちは全頭で18匹いました。
初回に伺った日に3匹
捕獲した日に13匹
捕獲できなかった為、別日に2匹
↑千歳在住のボランティアさんが連れて来てくれました
千歳には自衛隊の基地があるので、今回は自衛隊シリーズです。
この日は月虹山荘に猫達を移動して、翌日に往診の獣医さんに来てもらいました。
つづく。。。