日々の活動報告

レスキュー案件

2023.12.29

◎札幌市内で発生した多頭飼育崩壊事案に対する協働プロジェクト

札幌市動物管理センターが生まれ変わり
【あいまるさっぽろ】となったのは皆さんご存知でしょうか。

⚫︎動物の適正飼育に関する普及啓発の拠点となる施設
⚫︎保護収容動物の健康の維持を目指し、適正な譲渡を行う施設
⚫︎市民が集い、共に学び、交流する場となる施設

そんなあいまるさっぽろで
暮れも押し迫って来た12月11日
動物愛護団体があいまるに集い話しあいが持たれました。

⚪︎認定NPO法人 HOKKAIDOしっぽの会
⚪︎NPO法人 『猫と人を繋ぐ』ツキネコ北海道

⚪︎NPO法人 ニャン友ねっとわーく北海道
⚪︎非営利型一般社団法人 ねこたまご
     *敬称略

あいまるさっぽろが稼働する前から相談が相次ぎ、多頭飼育案件も何件か入り
あっという間に猫舎はいっぱいとなり、犬舎に猫達は収容される事態になっていました。
その数は収容頭数MAX80匹超えて100匹となってしまいました。
そこに以前から相談のあった多頭飼育案件の飼い主が強制退去となり、
猫の保護場所がないという八方塞がり。

経緯は認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会さんのブログをご覧ください。

札幌市内で発生した多頭飼育崩壊事案に対する協働プロジェクト
http://shippo-days.seesaa.net/article/501897585.html

管理センターと協働して動くことは各団体今までも何度か経験はありますが、
各団体がひとつとなり、官民協働で問題解決に動くのは札幌では初めてのことだと思います。
ツキネコとしてはNPO発足当初から切望していたことの一つであったので、
喜んで話し合いに臨みました。

当団体としては今年に入り地方の多頭飼育案件の相談が多く、
もうすでに何件ものレスキューに乗り出しています。
その中でも帯広の多頭飼育崩壊レスキューは困難を極め、カリシウイルスの発症
口内炎の悪化などで医療費は莫大な金額になっていきました。
性質的にも臆病な猫が多くケアも大変で、ケアの甲斐もなく亡くなる猫も10匹ほどいました。
飼育環境が変わると一旦リセットされるタイプの猫が多く、譲渡もなかなか進んでいない現状です。
大きなレスキュー案件が入ると、団体の資金も底をついてしまうこともあり
1団体でできることは限られて来てしまいます。
今後、官民、団体全ての垣根を超えて新しい形のレスキュー体制が取れることを
心から願っています。

今回、スタートしてから時間がだいぶ経過しているのですが、どうしてもお役所仕事の為
民間団体の様にスピード感は取れないのが正直なところで、情報の開示も含め
やっと🆗が出ました。

もうすでに殆どの猫の捕獲が終わりかけていますが、、、💦💦
リアルに発信できていないのが歯痒いです。

ツキネコは年末に入っても猫の相談は相次ぎどんどんと入居しては、次々と譲渡されていき
多い時では月に50匹上の猫達が家族の元へ巣立っていきます。
ツキネコの合言葉は『保護シェルターより、一般家庭の元へ』です。
1日も早くシェルターから出してあげることを目標にしています。
お陰様で永年預かりさんもどんどん増えていて、全体の譲渡の20%を占める勢いです。
とにかくスピード感を持って進んでいかなければならないほど猫の問題は
まだまだ解決できていない現状なのです。
まして多頭飼育案件は暗闇の中に蠢いているのを、ず〜っとず〜っと感じています。