日々の活動報告

ブログ

2023.12.10

羽幌町多頭飼育案件 赤ちゃんと暮らしていた猫たち①

日本海 オロロンラインと呼ばれる海沿いの道を札幌から北上して向かうこと210km
人口6000人の街 羽幌町があります。
天売島問題で関わったのはもう何年前でしょう。
留萌、増毛、苫前とオロロンラインにも猫問題で
何度も足を運んだ思い出が蘇ります。

雪が降る前になんとかしなければ、、、

11月28日
代表の吉井と副代表の瀧澤とで出向いてきました。
今回も、そう『多頭飼育案件』の依頼があった為です。

相談者はご家族の支援をしている相談員さん。
市役所 環境衛生課にも繋がり、 どうぶつ基金多頭飼飼育放棄救済
の行政枠でスタートすることができました。

町役場で待ち合わせをして、ご相談のあるお家へ向かいました。
相談員さんも来てくださいました。

赤ちゃんも含めてお子さんがいる家庭で、ここにも猫ちゃんが。。。

多頭飼育崩壊現場とは違いますが、、、

やはり繁殖制限できなかった猫達があっという間に増えてしまった様です。

猫達は比較的若く人馴れしているので、譲渡は早そうで
ほっと胸を撫で下ろしました。

様々な現場に入っている私たちには、それほど大変な現場では無いですが
小さなお子さんがいる環境としては適切とは言えません。

子供達の為にも普通の生活に戻してあげたいと思いました。

先日、Mobile Vet Officeの大門先生が出張手術で避妊&去勢をしてくださり、
生殖を食い止めることができました。
殆どの雌猫が妊娠しており、一歩遅ければ大変な事態になるところでした。

正直、この様な小さな街で野良猫の避妊や去勢をすることは、容易いことではないことが
よくわかります。
私達は大都会札幌で長いこと生活しているので
「手術さえしていれば。。。」と思いがちですが、地方ではそうもいかないのが現状です。

この日は子猫1匹含め8匹を引き出してきました。
流石に全頭は無理だったので、様子を見ながら
引き出して行く予定です。

このご家庭の猫問題に関しては、相談員さんがいてくれて本当によかったです。
誰にも相談できずに永年に渡り恐ろしい多頭飼育崩壊現場にならない様に、
私達は声を出し続けていかなければなりません。

『適性飼育』
ツキネコフリークの皆さんは、もう耳にタコ👂🐙かと思いますが
我々が保護活動当初からず〜〜〜っと言い続けている
この言葉。
これに尽きるのです。

家族や友人やご近所さんに、ちょっと心配だなと思ったら
お節介でも一声かけてあげてほしいのです。
実は困っていたりする場合もあるかと思います。