◇相談事例◇飼育継続困難~大きなからだのにゃんこタン~
電話相談窓口担当の滝澤です。
日々、仕事の合間を縫って電話相談を受けています。
冬場は野良猫の保護相談は落ち着く時期ですが、最近は「飼育放棄」・「飼育継続困難」相談が増えつつあります。
そんな中、電話をくれたのは市内に住むIさん。
お声からシニア世代な方かなと思い、ご年代を伺うと92歳とのこと。
ご年齢的に、会話するのにお時間かかる方が多い世代ですがとても朗らかな女性です。
『これまで、長年猫と暮らし外の猫を迎え入れて来たがもう年齢的にも飼えない。
けれど、どうしても外にいるのがかわいそうで家に入れてしまった子がいる。』
猫の今後のことを考えての相談でした。
今はおひとり暮らしで猫の世話も問題ないがせっかくお家に入れた猫の行き場を確保しないと、と不安な様子でした。
お話を重ねていく中で、今すぐに引き取るのではなく面倒を見られなくなった際にお願い出来るところが欲しいとのことでこちらも準備しましょう。とお答えしていました。
ツキネコ北海道では永年預かり制度もありますし、大人の猫も譲渡出来ることをお伝えして安心してもらったのもつかの間、、、。
Iさんが急遽入院することが決まりました。
猫の行き場が失ってしまう。
Iさんのお家へすぐにお迎えに行きました。

おうちにはこれまで飼ってきた猫ちゃんたちの写真が飾られていました。
一昨年、迎え入れた猫は「最初は距離があったけれど今では一緒に寝てくれているの。」
と嬉しそうに話されます。
動物病院にも検査に連れて行くなど、しっかり飼われていた様子が伺えます。



ひょいっと抱っこして自らキャリーバッグへ入れていただき、買いだめていた猫のフードや砂と共にツキネコヘ。
お別れの時は泣かれていましたが、退院して会いに来てくださいね!とお声がけしてIさん宅を後にしました。




名前は『ニャンコたん』♂
7kg超えのビックボーイです。
本日、検査等を済ませたので新しい飼い主さん募集スタートになります。
Iさんから引き継いだ、大事なニャンコたんをよろしくお願いします。
2021年度、飼育放棄/飼育継続困難の相談は60件ありました。
全ての猫を引き受けする事は難しいですが、今後も増えていく事が予想されます。
今後は、私たちもそのような猫たちの行き場として【月虹山荘】をはじめ適切な環境を整えていきたいと思っています。
毎月定額でのご支援ができます。
継続的なご支援をいただくことで安定的な保護活動が持続できます。