《チャメ》の幸せ。
長屋(保護部屋)の猫でもずっと気になっていた猫がいます。
それが《チャメ》でした。
私の捕獲の失敗ですっかり豹変してしまったチャメ
しばらくは瞳孔が開きっぱなしで、ご飯も食べず
一時はどうなることかと思っていました。
スタッフやボランティアさんの献身的なお世話で
チャメは少しづつ心を開いていきました。
ただ、長い間広いお家でお婆ちゃんと自由気ままに暮らしていて外にも自由に行き来していた猫です。
狭い部屋で他の猫達との暮らしに慣れていくんだろうか
気難しい老猫を迎え入れてくれる家族は見つかるんだろうか
しかもチャメは私のことは忘れていませんでした…
怖い想いをさせてしまったので、私の姿を見るとすぐに隠れてしまい最後まで出て来てはくれませんでした。
夏から秋へ
そして冬
数ヶ月が過ぎていきました。
何人の方からかチャメのことを心配して引き取りのお声はかかりました。
ただ皆さんお家に猫がいる方だったので、
できれば1匹で迎えてくれる家族はいないか
と逡巡していました。
そんな時
永年預かりに興味を持って来てくれたMさんが
現れましたのです。
猫は現在は飼っていないとのこと。
チャメの性格を理解してくださり、ボランティアで通って信頼関係を築きたいとお申し出してくれたのです![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
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これにはスタッフ一同、感激してしましました。
これならチャメも安心できるお家ができる!
ただそんな喜びもつかの間、
ご主人が体調を崩したとのことで、一旦リセットさせてほしいとのご連絡が入ったのです。
ご主人の病気の症状も気になります。
チャメに家族とのご縁は難しいのか、、、
それから1ヶ月くらいが経ったでしょうか
ご主人が体調も安定したので、またトライさせてほしいとの連絡が入りました。
『ヤッターーー!!!』
Mさんにチャメをお願いしたい気持ちを諦めていなかった私は心の中で叫んでいました。
それから何度かボランティアに通ってくださいました。
匂いを覚えさせようと先日ご自宅からキャリーバックを持って来たところ、
なんとあの気難しいチャメがすんなりキャリーに出入りし始めたそうです。
《猫も家族を選ぶんだなぁ》と確信した瞬間でした。
《チャメ》永年預かりに出発です。
チャメを可愛がってくれた、ボランティアのモグちゃんもお見送りに来てくれました。
先程、亡くなったチャメの飼い主さんの主治医で相談者の桜井先生夫妻に安心してもらおうとすぐに電話をかけました。
いつも当団体の活動を陰日向に支えてくださっています。
チャメの門出のご報告をそれはそれは喜んでくださり、暖かな気持ちに包まれました。
あの夏の暑い日
主人のいなくなった部屋で絶望感だけが漂っていたあの部屋。
家族ではなく血縁のない他者が向き合ってくれて
チャメは命を繋ぎました。
私の失態でチャメにトラウマを植え付けてしまったこと。
チャメにしてあげれることは
ただひとつ
安心できるお家を見つけてあげることだけでした。
私も安堵の気持ちでいっぱいです。
チャメ
本当におめでとう!
よかった![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/062.png)
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これからも難しい案件は続くことでしょう。
でもなにものにも変えがたいこの喜び
次は誰が幸せ行きの切符を掴むのか
我々の歩みは続きます。