玄関に現れた猫のこと。
昨日の朝
朝早くから出勤してくれている
スタッフ木戸口からメールが来ました。
「、、、どうしましょう」
店の玄関前にうずくまっている猫。
実は数日前から近所で見かけていると何度か目撃情報があった猫です。
ツキネコカフェの周りにも野良猫達はたくさんいて今までも何度か保護して来ました。
昨年保護した《こすけ》もWキャリアなに人慣れ難しく現在も保護部屋暮らしが続いています。
スタッフにもなんでも保護できるわけではないと口を酸っぱくして伝えています。
今回は弱り切っていたこと。
現在、おかげさまで譲渡が進み余裕があっったこともあり保護に踏み切りました。
すぐに病院で診察してもらい衰弱していることから預かって様子を見てもらうことになりました。
午後から様子を見に行くと適切な処置を受け、元気に鳴いていました。
検査も問題は無くひと安心。
検便はできませんでした。
便が無かったからです…..
お腹の中は空っぽで砂のようなものが出てきたとのこと。
数日間ご飯を食べることはできていなかったのでしょう。
迷い猫なのか捨て猫なのか。。。
この寒空の中
どんな過酷な生活をしていたのかと思うといたたまれません。
連れ帰っても問題ないということで、
ツキネコカフェに戻ってきました。
一気に食べるとお腹を壊すので少しづつご飯を与えます。
安心したのか表情も和らいできました。
名前は《げんかん》
まんまですね
《野良猫を見かけたらどうしたらいいのか?》
質問や相談はたくさんされ続けてきました。
『あなたが助けてあげてください。』
そう言いたいのは山々ですが
正直、答えに窮することが多々あります。
アレルギーやペット不可物件が多い中、簡単にいうことはできないのが現状です。
『ボランティア団体だから保護してくれますよね?』
殆どの方がそう思うでしょう。
相談者の中には「自分は責任を持てないしお金も出せないが、可哀想だから保護してあげたい」と一方的に話し、断ると怒り出す方も多いです。
我々もキャパオーバーすることは団体を存続していくことが難しくなるので、心を鬼にして断ることもあります。
『適正飼育』さえされていたらこんな問題も起きなくなると思いませんか?
未だに避妊、去勢を怠り外飼いをする飼い主も多く猫を取り巻く環境に問題は山積しています。
いつも伝えている
『適性飼育』の啓蒙に他ならないと思っています。
家猫と野良猫の環境の違いを考えると、
やはり野良猫生活が幸せだとは思えないのです。
かと言って野良猫を保護し続けることは
過剰保護で共倒れしてしまうボランティアさんも少なくありません。
犬や猫は野生動物ではありません。
人間が愛して護る愛護動物です。
《げんかん》がツキネコカフェの玄関にうずくまっていた意味。
今一度、『適性飼育』について
皆さんにも考えて欲しいと思います。