砂川猫達のその後。
砂川多頭飼育崩壊案件
引き出しの中で生活していた
2組の親子猫
子猫はそれぞれ1匹しかいませんでした。
50匹以上の多頭飼育崩ですから、いつの間にか捕食されてしまい苦肉の策で引き出してに入れたようです。
どちらにしても飼育状況は最悪でした。
その中にいた黒猫《もりりん母さん》は全盲。
砂川から札幌に移動してしツキネコの事務所で面倒を見ていました。
大人しく全く手のからないお母さん猫で
当方の里親さんにお声をかけたところ
トライアルを受けて頂き、先日めでたく譲渡決定のご連絡を頂きました。
『もりりんちゃんトライアル中でしたが、晴れてうちの子になりました。
盲目のもりりんですが、壁にぶつからずに歩くことも出来るし、高い場所からも時間はかかりますが、自力で降りる事もできますよ。
先住猫のケイちゃんは猫界の上下関係を教えながら、優しく接してくれてます。』
《もりりん》
幸せににゃ〜れ*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
茶白の《みつぶん》親子。
しばらく一時預かりさんのところで
面倒を見てもらっていました。
全てのケアも終了して母猫だけ戻って来ていました。
こちらもおっとりとして性格も良く、スタッフの家族のお家に譲渡が決まり卒業となりました。
砂川から引き出してすぐに一時預かりさん達にお願いした猫達。
《ハマナス》
40日も面倒を見ながらしっかりケアしてくださった預かりのiさん家族。
かなり心が揺れたようですがツキネコに戻って来ました。
目はやはり治る見込みはなく、先生と相談して左目の突起している部分を塞ぐ手術をお願いすることになりました。
本ニャンは大した痛みも感じていないようです。
猫風邪初期の段階で処置をしていればこんな風になることもないのですが…
同じく預かりのTさんにお願いしていた《とっとり》
風邪の症状が長引きましたが、こちらもしっかり面倒を見てもらい戻って来ました。
そして預かりせっちゃんのお家で看取ってもらったのは《だったん》
譲渡は不可能、少しでも体重を増やしてもらおうとお願いしていましたが
一冬持ちませんでした。
最期は優しいボランティアのせっちゃんちで過ごせてよかったね
いつも支えてくれる縁の下の力があるおかげで成り立っているツキネコなのです。
それにしても飼い主が全く知らぬ存ぜぬでは、なんだか気持ちが晴れません。
この子達に対して、面倒を見ている我々や引き出してくれたボランティアさんに少しでも寄り添う気持ちはあるのでしょうか?
あまりに状態の悪い子達ばかりで
治療費もかさみ行き場のないの怒りが
フツフツとこみ上げて来ます。
【適正飼育】さえしていれば猫達もこんなに大変な目に遭わずに済むのですから…
ただ猫達はそんなことを知る由もなく、
おっとりとのんびり暮らしています。
まだ預かりさんのところにお世話になっている子達もたくさんいます。
1匹でも多くの猫達に安住の地(家)を見つけてあげることが私達の役割だと思っています。