Wワタナベさんさんのこと。
時を同じくして出会ったワタナベAさん(70代)と、ワタナベB(30代)さん。
Aさんは数年前に札幌にご主人の都合で転勤されてきた方です。
その前は東北で個人で保護活動をバリバリしていた方で、転勤の際も19匹の猫たちを連れてきた強者。
見た目も可愛らしく若々しい方です。
小柄ですが元気いっぱい走り回り、頭の回転もキレッキレ。
スーパー主婦でこちらが舌を巻くほどです。
『何かご商売でもなさっていたのですか?』と質問すると
「何もだよ〜ヤクルトのオバちゃんくらいだよ」と。
恐るべしヤクルトオバさん
この度はたくさんの猫を続けて保護してしまい、子猫の里親探しに限界があり相談に見えられました。
ご自分で作成した可愛らしい里親募集ポスター
医療行為も全て自費で終わらせており完璧です。
先日の緊急譲渡会に参加してあっと言う間に里親さんが決まりました。
人馴れせず手強いと思われた美しき三毛猫 も譲渡が決定❗️
順化ボランティアさんが手なづけてくれてひと安心。
Aさんは譲渡会後も足繁くお掃除ボランティアに来てくれています。
スタッフにしたいくらい
☝️手作りのパッチワークポーチをぜひ写してとお茶目なところもまたステキです。
自宅に19匹もいるならそれだけでも大変そうですが、みじんも感じさせず
彼女の口から愚痴のような言葉を聞いたことがありません。
人生の先輩としても素晴らしいと思わせてくれる女性です。
細身で綺麗なママさんのBさん。
少し辛そうな顔で相談に見えられました。
近所の野良猫親子をどうにかしたいとのこと。
小さなお子さんの子育て中の動物好きな方には、過酷な野良生活で子育てする母猫に
気持ちを寄せてしまう方も少なくありません。
涙も浮かべる場面もあり少し感情的になっていたので、冷静に対応するように伝えました。
Bさんが本気であれば全面的に手伝うことをお伝えしました。
たかが1組の野良猫親子と侮るなかれ。。。
全て保護して病院⇨里親探することはそんなに簡単なことではありません。
金銭的にも、労力的にも精神的にもキツイのです。
捕獲器を貸し出ししたところ、あっという間に全ての猫を捕獲し家の中のケージで面倒を見ながら病院へ
あまりの手際の良さに驚いていると
なんとお仕事は看護師さんでした。
仕事場でも優秀な方なんだろうなとお察しします。
生後4ヶ月〜5ヶ月と少し大きくなって来ていた子猫たちすべてに生殖制限も済ませ
自力で新しい家族を見つけて地方までお届けしてきたというアグレッシブさ。
この間およそ1ヶ月
しかもそれは彼女の行動力に後押しされて、ご友人や仲間たちが声をかけてくれたからで人徳の為せる業です。
結局、こちらでは病院の紹介やケージなどの貸し出しをしただけでした。
後日談ですが、人馴れ訓練をしていた母猫が網戸の隙から逃げ出してしまったとのこと。
元々リリースを勧めていたので、「また機会があれば捕獲します」ということで落ち着きました。
*またまた後日談ですが元々餌やりをしていた男性が今回の彼女の行動に感化されたのか、母猫が保護できたら飼いたいと申し出てくれたそうです
早く保護できますように。。。
今回のBさんの医療費の負担は8万円(5匹全ての避妊去勢・ウイルス検査・ワクチン・検便)
もちろん格安ではありますが、里親さん側に医療費の負担を少しでもお願いしたらどうですか?とアドバイスしていましたが「いえ、今回は自分で全て責任持ちたいです」とキッパリ。
とても凛とした口調で答えられ素敵な方だな〜と改めて感じました。
私の方にも感謝の気持ちを何度も伝えてくれました。
このお二人のようにアドバイスを力にして自力で行動する方は少ないです。
たまたま同性で年齢の違うお二人でしたが
行動力を横目で見ながら感心しきりだったのでご紹介させていただきました。
相談者の多くが下記のような方が多いです。
先日も病院の紹介でトラブルがあり
完全逆ギレされました。
・保護猫を預かる約束したのに連絡が来ない⇨自分から連絡してください。
・家の近くで安く済む病院を紹介してほしい⇨こっちが紹介してほしい。
・家が狭い⇨たいてい私の家より広い。
・車がない⇨交通機関がある。
・お金が無い⇨たいてい私より貯金はある。
・誰も手助けしてくれない⇨頼まないだけ。
・家族が病気⇨それでもできる人はいる
・年寄りを抱えている⇨殆どの人が抱えてる問題です。
・家族がアレルギー⇨猫飼いでアレルギー持ち多し。
・先住猫がいる⇨みんないる〜ウチは100匹
・家族が協力的でない⇨家族間の問題まではノータッチです。
ナイナイづくしで耳にタコができます。
まずは自分に何ができるか
しっかり見極めること
やらない勇気も時には必要です。
マイナス要因を見つけるのではなく、他人の手助けをもらったならそれをプラスに変えることが大切です。