日々の活動報告

活動報告(ブログ)

2026.01.05

多頭飼育崩壊案件考察〜ツキネコ北海道の目線から〜

まだ、普通の飼い主だった20年ほど前その問題は、突然降りかかって来ました。

〜多頭飼育崩壊案件〜
『飼い主さんが山菜取りに行ったきり行方不明で帰って来ていないんだけど、自宅に保護猫が取り残されているので里親探しを手伝ってあげてくれないかい?』

当時お世話になっていた動物病院の先生は、札幌市内でも珍しい保護猫の診察もされていて
近所では赤ひげ先生と呼ばれているO先生からの相談がありました。
この先生が居なければ私もここまで保護活動を続けることはできなかったと思います。
時に厳しく叱咤され、時には優しくどんな動物も診てくれる先生でした。
昨年天寿を全うした脳性麻痺で四肢麻痺、全盲の天使猫ネネはこの病院で保護されていたのです。

それは保護された方がこの病院を受診した際に、『この猫は普通の飼い主さんでは面倒見るのは無理だから、病院に置いていきなさい』と言ってくれたそうです。

そんな先生に頼まれて断ることなんてできませんでした。
なんてお気の毒に、、、唯一家族の娘さんは猫アレルギーで猫がいる2階には上がることもできないとのこと。子猫の里親探しくらいしかしてなかった当時の私は不安ながらもその家に足を踏み入れたのです。

ドアを開けて一歩踏み出すと“グニュ”となんとも言えない感触が、、、
それと同時に鼻を付く異臭今まで嗅いだことのない匂いです。
恐る恐る進んでいくとそこには見たこともない光景が広がっていました。
とにかく糞尿だらけで足の踏み場もなく、朽ち果てている家具の中に
二十数匹の猫が身を寄せ合っていました。

今でこそ、全国で頻発して目にすることも多い多頭飼育崩壊案件。
当時は北海道内では聞いたこともなかったし、20年前はSNSと言えばmixiくらいしか無かった時代でした。
mixiの猫相談サイトでトピ立てしてレスキューを開始するのですが、もう毎日が必死でした。
ゴミ猫屋敷の掃除、餌やりを1日2回毎日通っていたのです。
最終的に完結するまで2年かかりました。
私は美容室経営がそこそこ成功していましたが、40代で更年期鬱になり美容師を辞めて
時間だけはあったのでどうにか乗り切る事ができました。

当時の仲間 アンニンさん、コビッツさん、モグちゃん、蘭越のナナちゃん、すずめさん、クリスさん
他にもたくさんいますが、いまだに長いお付き合いが続いています。
*ちなみにmixiネームは《りんだ》でした😽

振り返ってみて良かったことは、当時の自宅に関して自由に出入りさせてもらえた事。
家族は全くノータッチで金銭的負担もほぼしてもらえませんでしたが、
猫の里親探しが決まるまで猫を自宅で面倒見れた事でした。

この案件の猫達はほぼ人慣れしておらず、当時の私のスキルでは里親探しはそんなに簡単なことではなかったのです。

なぜか掃除が大っ嫌いなのですが、このような案件の場合になると
がぜん張り切って掃除したがる私なのでした滝汗ポーン魂が抜ける笑い泣き

驚いたことに支援物資は全国から届き、掃除に東京から日帰りで駆けつけてくれたボランティアさんもいました。

支援金集めは1匹¥20,000✖️25匹で50万円を目標にお願いしたところあっという間に集まり、支援を打ち切りました。
もちろん医療費はそれ以上にかなりかかりましたが、まだ個人ボランティアだったこともあり多くは望みませんでした。

これは私が事業経営者だったことも大きかったと思います。
事業は対価でお金を稼いでいくものですから、当時はボランティア活動に対しての
知識も何も無かったので人様からお金をもらうことに抵抗があったのです。

一番良かったことは、猫達が生活している場所を移さないで、ここから里親さんに譲渡できたことでした。
NPO団体となりたくさんの多頭飼育崩壊案件を経験しましたが、ほとんどの案件がすぐに自宅から猫を引き出して欲しいとの依頼が多かったのです。

その際に猫達はテリトリーを離れ、環境の変化で体調を崩す猫をたくさんみて来ました。
いみじくも一番最初の案件が一番セオリー通りだったというわけです。
◉全国で頑張っている保護団体や個人ボランティアさんに伝えたいことがあります。

猫の場合、全頭をできるだけ早くその場所から出すことは、猫にとっても
自分達にとっても良いことではありません。
できれば猫達がいる場所を使わせてもらうこと。
時間をかけて猫達の様子を見ながら引き出してあげること。
*子猫や病気の猫は先にレスキュー。

大型レスキューは団体や個人ボランティア同士が横並びで協力し合うこと
(団体、ボランティアが疲弊してしまう為)といわけでこの度1月10日(土曜日)あいまるさっぽろ合同譲渡会が開催されます。

多頭飼育崩壊案件 足掛け7年目で完結しました!!
札幌市内北区の案件の猫達40匹が収容されています。

《にゃんこカレー始めました》

カレー🍛の辛さで人慣れ度合いを提示しているあいまるさっぽろのに収容された
この案件の保護猫達辛目が多いです。

お世話してくださる、関係者の皆さんの愛情が伝わります。
すでに3匹の猫が譲渡されたと聞いています😭
ぜひ一人でも多くの皆さんに足を運んでもらえたら嬉しいです!!

ツキネコ北海道では現在も管理している多頭飼育案件があります。
小樽3件、札幌1件、岩内1件、十勝管内1件、根室管内1件、函館管内1件

時間をかけて無理のない様な引き出しをしています。

代表 吉井