日々の活動報告

活動報告(ブログ)

2025.08.01

終わらない小樽市の猫問題

幾度となく繰り返されてきた小樽市からの保護相談。
とある日の金曜日夕方に相談電話が鳴りました。
小樽市役所 観光課の職員さんからでした。
『市内の祭り準備の際に、荷物の中に親子の猫が入り込んでしまっていたがどうすれば良いのか』
詳しく聞いてみると、土嚢袋の中でお母さん猫が出産してしまったようで、赤ちゃんはまだ目も開いていないとのこと。
これは待ったなしの状況です。
しかも、金曜日の夕方と言う事は、行政機関は対応が出来なくなります。
一応、「保健所には聞いてみましたか?」と確認したところ、「断られました。」との返答。
それを聞いて、

やっぱり。

としか思えませんでした。
北海道は広大な為、各地域を【振興局】と言う北海道庁管轄の機関を設けています。
その中に動物行政部署と保健所があります。
小樽市は日本国内でも稀な【市が管轄する保健所】となっており、振興局の動物行政機関とは切り離されています。

ここ数年、小樽市からの相談に関しては、保健所は引き受けが出来ない事から個人ボランティアや保護団体へ相談が相次いでいます。
個人ボランティアさん達は、手弁当で必死に猫達のケアや医療費捻出に奔走しているのです。
今回もまさにそうで、市役所から保健所の市内の行政間であっても引き受けないのですから、何と言っていいのやら、、、

哺乳が必要な猫は時間との戦いです。
さらには、元いた場所から移動もしており、母猫は驚きパニックになったと思います。
電話のやりとりをしているうちに、母猫はどこかへいなくなってしまいました。
残された哺乳猫、夕方札幌から向かう事は難しくまずは引き受けられるかの手配をします。

小樽市内のボランティアさんに搬送の依頼
札幌市内のミルクボランティアさんに哺乳出来るのか確認

この時点で、あちこちとやりとりをしています。
ツキネコ北海道では、一般の方からの相談の際は飼養代や医療費を実費で負担して貰っています。
行政からの場合はほぼ丸投げで、医療費の負担は全て私たちが担います。全てを引き受けては私たちの活動資金が危ぶまれてしまいます。

ひとまずは、行政間で努力をしてから話を持って来て貰えるのが望ましいと思っています。
そこで働く職員の方が悪いのではなく、法律・条例・制度の壁に阻まれたまま何十年も変わらない体制に問題があるのではないでしょうか。

哺乳が必要な子猫を引き受けるだけでも、大変な思いをします。
1〜3時間おきに排泄と哺乳が必要で寝る間を惜しんでお世話をします。
今回、ボランティアさんがツキネコカフェへ運んでくれた5匹の子猫たち。
初乳も満足に飲めていないかもしれません…。
小さすぎる為、無事に育つか不安なままミルクボランティアさんへバトンタッチ。

7月12日に5匹の子がツキネコ北海道にやって来ましたが、残念ながら4匹が虹の橋へ🌈
残った子の生命力と、ベテランミルクボランティアさんが頑張ってくれます…。

昨年携わった多頭飼育案件では、人の支援をする市役所の方からは「なぜ、動物行政が動かないのか?」疑問を持たれていました。
市町村、都道府県、国を変える事は容易ではありませんが、多くの地域で抱えている問題なのだと思います。
ツキネコ北海道では今までの経験を生かして、今後この様な問題を、円滑に解決できる様に動物行政との連携を取って行きたいと考えています。

『前例が無い』
『公平性の観点から云々』

はもう聞き飽きました!今こそ、官民協働で動く時ではないでしょうか。