管理センター相談事例

現在 当方では管理センターの引き出しを積極的には行っていません。
理由としては私個人がこれ以上飼い猫を増やすことは出来ないからです。
現在は相談を受けて飼い主又は保護主さんが居る猫を、代理で一旦引き受け里親募集していて、あくまでお預かりしている状態です。
札幌管理センターでは子猫はほぼ100%譲渡と聞きましたので
引取りの必要性は無いと判断。
1ヶ月未満の仔猫の殺処分をどうにかとも考えましたが、年間1、000匹という数字を突きつけられては踵を返すしかありませんでした。
あとは飼育放棄の成猫なのですが、札幌市では譲渡可能猫の期限を
設けておらず、出来うるかぎり譲渡に向けて職員さんたちが努力されています。
ですから殺処分にあたるのは生粋の野良猫か病気の猫になるのです。
このレッドゾーンの猫の引き取りは、保護をしている猫達や当方の状況を考えても簡単なことではありません。

以前 関わった【飼い主行方不明で取り残された猫達】では
2年経過して、最終的にFIVで人馴れしない3匹の猫が残りました。
私も別に部屋を借りようとした矢先、結局ボランティアの仲間が3匹を
引き受けてくれましたが、自分の飼い猫になっても致し方ない状況でした。

そんなことを繰り返してしまえば自分自身が多頭飼育崩壊の当事者に
なりかねません。
今 私に求められている案件は大きなレスキューが多いのも事実で
管理センター行きになるはずの猫達を水際で食い止めている状態なのです。
しかし、今回関わった【家なき猫の家探し】では、自家繁殖でFIVキャリアの猫が殆どで里親探しも困難を極めそうです。
現在、全道各地から相談が相次いでいますので
こちらの相談案件で手が回らない状況です。

もしも、活動の良し悪しを管理センターからの引き出し数で決められるなら、当方は除外されることでしょう。
しかし現実に多頭飼育の問題や飼育放棄に目を向けることがなければ、結局処分の道を辿ることになるのも事実なのです。
 

先日 管理センターからの猫の引き出しについて、相反する二つの相談がありました。

一例目は、
センターに収容されている猫6匹を引き受けて欲しい。
自分は出来ないのでお願いします。とのこと
「私も個人で活動していて無理です。かかる費用は?
飼い主は誰になるの?」の質問に
「お金はかからないし、自分は飼い主になれないのでお願いしています」と話し合いは無限ループになってきました。
もう処置なしです・・・
最終的には「もういいです・・・」とお互居の気持ちはすれ違いなまま
電話は切れました。
なんとも後味が悪い相談となりました。

2例目は、
友人の親が痴呆になり飼い猫十数匹が残され、友人はやむなく
地方の保健所に連れて行ったが、どうしても助けたいとのこと。
相談者さんのお話を聞くと強い責任感と誠意が伝わりました。
まずは自力で一旦引き出し、保護すると約束してくれたので
全面協力をお伝えしました。
ただ、残念なことに一歩遅くその時にはすでに、殺処分が執行されていたのです。
*多頭の場合は馴れていても、保護場所に限りがある為
殺処分の対象になるようです。

この2例の相談は<命を助けたい>という気持同じでも
責任の所在がまったく違います。
知り合いでもない人に何かをお願いするというのは
責任と義務が生じると思っています。
管理センターや保健所の殺処分の言葉だけに過敏になるのは
あまり良くない傾向だと最近感じています。
もちろん、今までに収容動物の引き出しに関わってきた先人の人たちの功績は大きく、それ自体は自分にはできないことなので大変尊敬しています。
ただ収容動物に振り回されてキャパオーバーになっている人がたくさん居るのも事実なのです。

当方の活動を通して年間数百匹保護したとして、野良猫として消えていく命を考えると氷山の一角にすぎません。
やはり、この活動をたくさんの市民の力で押し上げてもらい
行政と手を組んでいかなければ、解決には程遠いのです。
<地域猫活動>や<TNR活動>などを根付かせるにしても
まだまだ長い道のりが必要でしょう。

この活動を形にして1年半が過ぎようとしています。
皆さんにこの活動が求められていると日々感じて過ごしてきました。
先日、NPOの書類が整い相談窓口に行って来ました。
今年中にはNPO団体として認めてもらい、皆さんに参加してもらうことで活動の幅を広げていくことが目標です。

当方に経験値と皆さんの力が蓄積されていけば、いつか行政にも手が届く日が来ると信じています。

  2012/05/01   代表:吉井美穂子

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