日々の活動報告

レスキュー案件

2022.05.17

ズタボロ猫の物語。

僕は知っている

人の手があたたかいことを。

僕は知っている

この身体を覆う被毛が美しかったことを。

僕は知っている

そのほほえみが真実なんだと。

僕は、

僕は、

諦めなかった。

誰かがいつか

きっといつか

迎えにくると。

その猫はぼろぼろだった。

この辺りでは有名らしい。

近寄って見上げてくる

全身でアピール

お世辞にも可愛いとはいえない。

涎でベトベトな身体

FIVキャリアだろうな、、、

無理、無理、無理〜〜

スタッフの顔が浮かんでくる。

毎日、必死のケアも虚しく夕張多頭飼育の猫達が5匹も虹の橋を渡っているのだ。

猫スタッフ達は疲弊しているのを、痛いほど感じている。

ごめん

無理だよ。。。

晴天の青空に

気高く美しく映える山々

新緑が眩しい。

札幌から約100キロ

車で1時間40分ほどの岩内町へ

ツキネコカーを走らせました。

保護している2匹の猫の里親探しを依頼されたのです。

『あら、まぁ可愛らしい猫ちゃん』

しっかりケアすればすぐに里親さんも見つかりそう。

んん?

公園を中心にわらわらと野良猫たちが現れてくる。

なんでぇ〜

可愛いじゃんよぉ????

近所の方が話を聞きたいと声をかけられました。

餌やりをして増えた子猫達は頑張って里親を探してきたが、いよいよ限界で手術も追いつかなくなってきたそうです。

地方で個人でTNR活動するには厳しいことは一目瞭然。

面倒みている猫達をどうにか里親を見つけたいと。。。

そんな話をしている中

ご近所の方たちの足元に佇む猫に否応ともなく

目がいきました。

それが冒頭の猫でした。

皆さんからのお話を聞くと

野良猫ではなく、ある日子猫と共に捨てられていた母猫だったとのこと。

随分と大柄な雌猫だこと。

皆さんの声無き声が聞こえてきます。

『連れて帰ってあげて…』

圧が強い????

スタッフに写真を送り反応を確かめました。

『どうせ連れて帰ってくるんですよね』

みんな嫌いじゃないタイプ????

他の子達のことも後ろ髪をひかれつつ、

ズタボロの猫をキャリーバックに押し込めました。

あまりの汚さにどうしようか思案しましたが、

長毛の毛があまりに汚いので、とりあえず毛刈りからスタート。

https://www.instagram.com/tv/CdnFfMJpvVF/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

ガチガチに絡まってドレッドヘアの様になった

尻尾の毛もどうにか姿を表しました。

病院で検査したところ、ノンキャリア

内臓も問題なし

虫もいない。

ただ、口内はかなり問題あり。

治療してもらい体力の回復を待って、抜歯などの手術をしてもらうことにしました。


驚いたことに

去勢済みの立派な男子でした!

絡まった被毛から血統系の猫だったかもしれませんね。

岩内町にはかなり野良猫がいる様です。

近隣の皆さんのご協力があればTNRや保護も

お手伝い可能です。

スペイクリニック

《Mobile Vet Office》さんのニコワゴン

始動しています!

https://www.facebook.com/174262946374412/posts/1345070975960264/?d=n

ぜひ、ぜひ地方の皆さんと協力して行きたいです!