日々の活動報告

レスキュー案件

2022.01.13

警察署から引き受けた「カルキくん」

その電話は、札幌市内の警察署からでした。

『勾留されている被疑者が飼育していた猫の行き場がない』とのこと。

どういう事だろう、、、??


どうやら車中泊していた様で問題が起きた時に猫も一緒に車の中にいた様です????

週末だったので、一旦は札幌市動物管理センターに預かって貰ったがすぐに行き場を探さなければならない。

他の保護団体などにも問い合わせをしたが、行き先が見つからないと、、、

警察署へ猫を連れて来たが、このまま世話をし続けられないので、どうにかお願いできないかとの相談でした。

その頃は雪が降り積もる直前の事で、駆け込み保護相談が増えてる最中でしたが私たちが受けなければ猫はどうなるのだろう?との思いが頭を駆け巡ります。

時間も猶予もありません。

イベント期間真っ只中でしたが、まずは猫の行き場を確保するのが優先と考え引き受ける事にしました。

お引き受けを決めた頃、道外在住の親族の方と連絡がつきました。

今後の事を決めていくので、それまでは預かって欲しいとのこと。

預かった猫は名前も性別も、ワクチンなど一切不明なので、猫風邪などを感染させない為にもバックヤードのケージで過ごさせます。

とても大人しい男の子で呼ぶにも名前が分からないので[カルキくん]と仮名つけて呼びました。

あまり鳴くこともなく大人しいカルキくんは、ご飯はしっかり食べているので一安心。

その後保護部屋の長屋へ移動。

全く手のかからない良い子でした。

その後、親族の方が飼い主さん含めカルキを連れ帰ってくれる事が決まりました。

ツキネコ北海道で過ごしたのは2週間程でしたが、行き場が見つかりとても良かったと思います。

今回の案件は、警察署の方からはとても感謝されましたが、このような時こそ行政間の連携を取るべきだと強く感じています。

最終的に受けられるところが無かったらどうなっていたのかと思うと、腑に落ちない事だと感じました。

一見落着と思われたこの案件

続きがありました、、、、、

本州から御親族が警察官と同行され当団体に猫を迎えに来て、飼い主さんも一緒に帰るとのことで一緒に喜び合いました。

こちらも費用はできるだけ抑えて殆どボランティアでお引き受けしました。

その数日後

また警察から連絡があり、件の飼い主が今度は病院に入院したので猫をお願いしたいとのこと。。。

『ええーーー!!!』

何が何だか分からずにいると

ことの顛末はこうでした。

大きな事件では無かったのですぐに釈放され

ご家族と一緒に帰るはずだったのに、飼い主が拒否して自宅に猫を連れて戻ってしまった様です。

そしてまた同じような事件を起こし、今度は

病院に入院することになったとういのです。

当団体はペットホテルではありません????


流石に納得がいかず警察の担当者やご家族にも

かなり厳しくお話をしましたが、とりあえず引き取るしかなく

カルキ君また連れてこられました。

猫もいい迷惑です。

その後家族とやりとりをし、家族のもとへ空輸することになりました。

*1月7日無事に空輸済み

もちろんかかった費用は頂きましたが、なんだか納得のいかない案件でした。

例年になく今年の年末は保護猫、レスキュー猫が多く超多忙なこともあり、もうバタバタでした。

いざと言う時や緊急の時の猫の一時レスキューは行政と連動できると良いのですが、、、