小樽からまた猫が来たよ。
「小樽から猫が来たよ」
飼育放棄や多頭飼育崩壊などさまざまな理由で
たくさんの猫たちがツキネコへとやってきます。
数ある案件の中でよく耳にする地元の名…。
「また…」
チクリと胸が痛みます。
現在の小樽市には、猫を保護する収容施設が存在しません。
行き場のない猫たちが札幌の保護団体にやってきます。
当然、ツキネコも入居できる頭数は限られてきます。
しかし、あとを絶たない小樽からの相談。
私も信じられないほどですが
事実、小樽の猫問題は深刻だと感じます。
先日、現在猫の引き出しを行っている銭函案件へ
代表が出向くと聞き、同行させてもらいました。
そのお宅は、私が実家へ帰る途中によく通る道にありました。
「こんなところで…」
あまりにも身近な場所で
ショックを隠しきれませんでした。
ショックのせいか?
これから猫を引き出すというのに
持ってきたキャリーケースを車から下ろさずに
車のドアを締めるドアホ行動に出ます。
代表からすかさず「何やってんの」と激が![]()
何やってるんでしょう。トホホ…![]()
私のマヌケ行動はさておき、いざお宅の中へ。
先に引き出された皮膚がボロボロのイボンヌたちが
暮らしていた場所。
何か肩に当たるなぁ?とそちらへ目を向けると…
真っ黒なハエ取りシール
(隙間なくびっちりハエが
)
部屋の隅には猫たちによって作られたトイレ場…。
マスクを通り抜け、鼻の奥につく糞尿の匂い。
とてもではないけれど
人も猫も普通の生活が送れているとは言えない状況です。
「さぁ、ツキネコに行こう」
部屋の中を歩き回る猫たちを
キャリーに入れるため踏み寄ります。
すると1匹が、スリッと、私の腕に甘えて寄ってきました。
1匹ではなく、みんな人馴れしています。
これからどこへ連れていかれるのか
何をされるのかもわからないのに
警戒心のない猫たちに、胸が苦しくなりました。
現在ツキネコのケアルームにてケア中のチーム銭函。
シャンプーをして、駆虫もしていますが
それでも尚、身体中にしつこくシラミがついているため
毛を刈り上げてシラミ撃沈作戦です!
刈られてライオンのようになったシッポも
それはそれで、キュートかな![]()
イボンヌと一緒に引き出された黒猫のジャンヌは
風邪からの食欲低下で一時は危ない状態でしたが
ケアもあって自力でご飯を食べられるまでに回復!!
はじめ、母猫シミと一緒のケージにいた
本来の月齢よりかなり小さなコロギスは
小さいながらにごはんをモリモリ食べていますヨ![]()
まだあちらこちらで下痢をする子がいますが
「ハラヘッター!メシー!!!」と叫ぶ子たち。
ごはんを欲してくれるって素晴らしいです。
同じチームでも、ストレスや風邪などの影響で
自力でご飯を食べられなくなる子もいるのです。
栄養価の高いa/d缶をシリンジで給餌します。
ゴックンと上手く食べてくれたらいいのですが
全力で嫌がる子もいます。
まるでヤメローと言っているよう。
栄養を入れなければ生きられません。
生きて欲しい。
心を鬼にして給餌します。
元気になるために、あともう1本、
がんばろうね。
そう語りかけながらケアをします。
適切に飼育されていたら
こうはならなかったかもしれない彼ら。
猫に罪はない。
猫を不幸にしているのは惜しくも人間なんですよね。
適正飼育の必要性を強く感じる毎日です。
状態からして皆さんの前にデビューできるまで
もう少し時間がかかりそうです。
譲渡への道のりはまだ長くなりそうですが
21匹の命を新たな家族の元へ繋ぐため
全力でケアに徹したいと思います。
イボンヌたちへの募金も引き続き行っております。
BASE 小樽多頭飼育崩壊寄付
http://tsukineko.thebase.in/items/23182432
皆様からの支援金額
214,000円
(10月9日10時現在)
ご支援をどうぞ宜しくお願いいたします。
スタッフゆりか![]()
《小樽市天神多頭飼育崩壊案件 マカロニの里親です》















