日々の活動報告

レスキュー案件

2019.10.09

小樽からまた猫が来たよ。


「小樽から猫が来たよ」


飼育放棄や多頭飼育崩壊などさまざまな理由で

たくさんの猫たちがツキネコへとやってきます。

数ある案件の中でよく耳にする地元の名



「また

チクリと胸が痛みます。




現在の小樽市には、猫を保護する収容施設が存在しません。

行き場のない猫たちが札幌の保護団体にやってきます。



当然、ツキネコも入居できる頭数は限られてきます。

しかし、あとを絶たない小樽からの相談。


私も信じられないほどですが

事実、小樽の猫問題は深刻だと感じます。




先日、現在猫の引き出しを行っている銭函案件へ

代表が出向くと聞き、同行させてもらいました。




そのお宅は、私が実家へ帰る途中によく通る道にありました。



「こんなところで



あまりにも身近な場所で

ショックを隠しきれませんでした。


ショックのせいか?

これから猫を引き出すというのに

持ってきたキャリーケースを車から下ろさずに

車のドアを締めるドアホ行動に出ます。


代表からすかさず「何やってんの」と激が笑い泣き

何やってるんでしょう。トホホニヤニヤ




私のマヌケ行動はさておき、いざお宅の中へ。



先に引き出された皮膚がボロボロのイボンヌたちが

暮らしていた場所。



何か肩に当たるなぁ?とそちらへ目を向けると…


真っ黒なハエ取りシール

(隙間なくびっちりハエが滝汗)



部屋の隅には猫たちによって作られたトイレ場 



マスクを通り抜け、鼻の奥につく糞尿の匂い。



とてもではないけれど

人も猫も普通の生活が送れているとは言えない状況です。




「さぁ、ツキネコに行こう」

部屋の中を歩き回る猫たちを

キャリーに入れるため踏み寄ります。

すると1匹が、スリッと、私の腕に甘えて寄ってきました。

1匹ではなく、みんな人馴れしています。


これからどこへ連れていかれるのか

何をされるのかもわからないのに


警戒心のない猫たちに、胸が苦しくなりました。



現在ツキネコのケアルームにてケア中のチーム銭函。


シャンプーをして、駆虫もしていますが

それでも尚、身体中にしつこくシラミがついているため

毛を刈り上げてシラミ撃沈作戦です!








刈られてライオンのようになったシッポも

それはそれで、キュートかな爆笑



イボンヌと一緒に引き出された黒猫のジャンヌは

風邪からの食欲低下で一時は危ない状態でしたが

ケアもあって自力でご飯を食べられるまでに回復!!


はじめ、母猫シミと一緒のケージにいた

本来の月齢よりかなり小さなコロギスは

小さいながらにごはんをモリモリ食べていますヨ照れ



まだあちらこちらで下痢をする子がいますが

「ハラヘッター!メシー!!!」と叫ぶ子たち。

ごはんを欲してくれるって素晴らしいです。




同じチームでも、ストレスや風邪などの影響で

自力でご飯を食べられなくなる子もいるのです。



栄養価の高いa/d缶をシリンジで給餌します。


ゴックンと上手く食べてくれたらいいのですが

全力で嫌がる子もいます。


まるでヤメローと言っているよう。


栄養を入れなければ生きられません。



生きて欲しい。



心を鬼にして給餌します。




元気になるために、あともう1本、

がんばろうね。


そう語りかけながらケアをします。




適切に飼育されていたら

こうはならなかったかもしれない彼ら。




猫に罪はない。

猫を不幸にしているのは惜しくも人間なんですよね。




適正飼育の必要性を強く感じる毎日です。




状態からして皆さんの前にデビューできるまで

もう少し時間がかかりそうです。

譲渡への道のりはまだ長くなりそうですが

21匹の命を新たな家族の元へ繋ぐため

全力でケアに徹したいと思います。



イボンヌたちへの募金も引き続き行っております。



BASE 小樽多頭飼育崩壊寄付

http://tsukineko.thebase.in/items/23182432

皆様からの支援金額

214,000円

(10月9日10時現在)




ご支援をどうぞ宜しくお願いいたします。





スタッフゆりかニコ

《小樽市天神多頭飼育崩壊案件 マカロニの里親です》