日々の活動報告

日々のこと

2019.09.26

地域猫活動についての考察。

二人が相談にツキネコカフェに来店した時、

甘い言葉はかけませんでした。
当団体のへの相談も日毎に増え、サポートする時間も無いこと。
相談者が丸投げしてくることも多い為、厳しいお話をしたと思います。
「地域猫活動はお金も労力も時間もかかるし、周りかからも嫌がられる場合も多い。理解してもらうのは大変なこと。」
でも二人は真剣に私の話を聞いて
最後には『やります!』と力強く答えてくれました。
今回のケースの成功は二人の行動力はもちろんですが、当団体があまり手伝わなかったこともあると思いました。
彼女一人ならお手伝いしたと思いますが、パートナーの存在があったので『一人じゃ無いんだから二人で頑張りなよ』と突き放しました。
そこからの二人の行動は眼を見張るものがあり、町内会や周りの方達の賛同を得ることができたのだと思います。
特に彼女の大きな瞳の中の力強さ(気が強い?)に惹きこまれたのかもしれませんね。
NPO団体が前面に出ていたら周りの皆さんも安心して、ここまで協力は得られなかったと思います。
レポートの中にもあったのですが、同じ町内会に住むTさん&Kさん姉妹のご寄付には本当に驚いた次第です。
ちょうどラフィラの譲渡会場に来場され
お二人からツキネコ北海道に20万という多額の寄付を頂き大変驚きました。
そしてその時に、この地域に住まわれていて増える野良猫達に長年心を痛めていたとお話を伺いました。
咄嗟に『それじゃ、この寄付の中からこの案件の医療費を使わせてもらいますね』と告げたところ
なんともうすでに二人に医療費の寄付をしてきたとのこと。
…もう言葉が見つかりませんでした。
これは二人が引き寄せた奇跡としか言いようがありません。
町内会ご近所さんからの寄付や協力にも本当に驚きました。
初めて向き合う地域猫活動にこれほど短期間で集中して、自分たちで保護⇨里親探し⇨TNRをしたのは素晴らしいの一言です!
しかもその後も地域猫として地町内会の方にも理解してもらったことはなかなかできることではありません。
最終的な報告に来てくれた時
二人からも当団体にご寄付を頂きました。
「うちは殆ど手伝ってないし二人が頑張ったんだから美味しいものでも食べなよ」と言いましたが、辞退されました。
優しさの循環がここにも生まれていて
なんだか感動しました。
このレポートを読ませていただいた後は、込み上げるものがありました。
どれほど大変だったかは想像するに難くありません。
地域猫活動は北海道ではあまり馴染みもなく根付いていなのが現状です。
寒さ厳しい北海道の冬を越冬することが難しいからだと思われます。
それでも繁殖力の強い野良猫はどこにでもいます。
野良猫で生きていくことは決してたやすいことではありません。
野良猫を増やさないこと
餌やりするのであれば必ず繁殖制限(避妊、去勢)をしてください。
無知な中年層や高齢者に多い餌やり
猫が好きな方が不幸な猫を増やしている現状を知って欲しいのです。
札幌市はもちろんのこと、北海道全体に地域猫活動が根付いて不幸な猫が増えないことが私たちの願いです。
これはどうすれば良いか
【適正飼育】啓蒙
これに尽きるのです。
団体の立ち上げ当初から当団体は
ずっと、ずっと、ず〜〜っと言い続けています。
寒さに震え、食べるものもなく散っていく命達を増やさないこと。
皆さまも一歩踏み出してみませんか?

小さな命に心を寄せれる『人』でありたいと
願います。