苫小牧東 餌やり案件〜責任は誰が〜
◉令和元年6月7日(金)
苫小牧東包括の紹介で、飼育不可となった高齢者の飼い猫を引き取ることになりました。
その猫を預かっているSさんを包括担当者と訪問しました。
猫を引き取り帰る際にSさん宅横の納屋に猫が数匹閉じ込められているのを発見してしまい、驚ろきました。
餌やりはしているものの、慣れていない猫ばかりで避妊去勢ももちろんできておらず、聞けば近いうちに引っ越す予定とのこと、、、
『この猫達はいったいどうなるのだろう….』
そのことが頭から離れず、どうしたものかと思案していたところ不安は的中し、引き取り先も無いためこのまま放置するとのこと。
苫小牧市の関連先に相談を入れて見ましたが、
思った様な答えは見つからず、結局は自分で保護する決意をしました。
ただ
「ひとりでできるのか?」
「病院は?」
「里親探しは?」
気持ちは悶々とするばかり、、、でも動くしかありません。
◉6月10日(月)
現調をまず行いました。
奥行き1m程の納屋に、材木や機材が乱雑にあり単独での捕獲は難しいと判断して、札幌の《NPO法人ツキネコ北海道さん》に電話してアポイントメントを取ることにしました。
◉6月15日(土)
苫小牧から札幌に出向きツキネコカフェにて、吉井代表にご相談と打ち合わせ。
◉6月27日(木)28日(金)にて捕獲作業スタートさせ、江別の《Mobile VET Office》にて避妊去勢手術を行う予定を立てました。
◉6月23日(日)
再度、現調した際に外にいた雄猫を保護。
自宅に連れ帰れかえることに。
◉6月26日(水)
早朝4時半より、ツキネコさんと現地で待ち合わせ捕獲実施。
Sさんにも参加してもらいました。
雌2匹、雄2匹を捕獲、先に保護した雄とともに計6匹を江別のMobile VET Officeに搬送してもらい手術してもらいました。
夕方引き取りに向かい自宅で保護。
◉6月27日(木)
早朝より捕獲実施、雌一匹を保護⇨
Mobile VET Officeにて手術
◉7月2日(火)
早朝より捕獲実施、ロン毛(雄)を保護⇨
Mobile VET Officeにて手術
◉7月8日(月)
納屋にいる最後の一匹(雄)を保護するため早朝より捕獲実施するも、捕獲器にはいらず。
◉7月30日(火)31日(水)
納屋の最後の雄、保護の為早朝より実施、30日は捕まらずそのまま捕獲器を仕掛ける。
翌朝、捕獲器内に雄確認。保護する⇨
Mobile VET Officeにて手術
全ての猫を保護して現在自宅で飼育⇨里親探しを行う予定です。
保護主D
ツキネコは最初の捕獲と搬送のみお手伝いしましたが、後はDさんが全てお一人で活動されました。
もちろんこの後の里親探しは全力でお手伝いする予定です。
この短期間で仕事の合間を見ながらの行動力には脱帽するばかりでした。
札幌では動物病院も沢山ありますし動きやすいですが、地方の保護活動は本当に大変なことだと感じています。
今後は北海道各地域の問題にもスポットを充てていかなければなりません。
今回の案件はDさんは全くの部外者で当事者では無いのに費用の負担や、保護や里親探しの労力が重くのしかかります。
『当の餌やりさんの責任は?
行政の連携は?』
各地方で愛護動物に対してもう少し責任を持って欲しいと強く思うのです。
私も地方の相談があり出向いた際に行政関連に相談を入れますが、残念ながら全くと言っていいほど聞き入れてもらえません。
その度に諦めと憤りを感じてしまいます。
なぜ自分たちの地域の問題なのに、私達民間団体(札幌市)に丸投げするのか理解に苦しみます。
ツキネコ北海道は地方の問題に取り組みながら、力を蓄えて行政に物申せる様な団体に成長していきたいと思っています。

