平成最後の多頭飼育案件 17匹①
電話の声からはそれほど緊急性は感じなかったのですが…
相談内容は
20年以上住み続けていたアパート(ペット可)が、オーナーが変わり退去の要請が入りました。
問題はそこに猫を17匹飼っていたことでした。
兎に角 猫をどうにかしなければならない状況,
退去日はどんどん迫り、当団体に電話が入ったのは4月29日の月曜日でした。
猫の搬出の期限は5月1日
ええッ⁈
1日しかない(;゜0゜)
流石の私の頭もパニックになり
思考回路が停止してしまいました。
17匹の猫の一時避難の場所を1日で考えなければなりません
小樽のキジトラ軍団の時の様に小さいケージで一部屋に入れることはできないこともないですが、スタッフも猫も負担は大きいです????
その時ふっと頭をよぎった『人』がいました。
長年当団体を影で応援し続けてくれているTさんです。
個人で野良猫のTNRや保護を続けていて、お家も
一時は猫だらけでした。
『自宅が古くなり猫との生活で建て替えもできない状態になったから、お隣の家に住み変えることになったの。古い家が空くから何かあった時はいつでも預かれるわよ』
『いつでも預かれるわよ』
天の声が降臨した様に感じました。
早速電話を入れると6匹引き受けしてくれるとの言葉をもらい、一気に光明が差しパワーが湧き上がります。
69名参加してくれているツキネコ預かりチームに
案件を相談したところ次々とコメントが入り
あっという間に預かり先が決まったのです
すぐに飼い主さんに連絡をしたところ、安堵され
早速猫達の搬出の相談。
猫達は飼い主さん以外会ったことがないので、
パニックにならない様に事前にキャリーバックに入れてもらうことになりました。
まずはキャリーバックを届けながら、猫の様子を見ることに。
やはり多頭飼育独特の匂いはします。
ほとんど10歳以上の猫達です。
猫達は避妊・去勢は怠っていましたが
オスが3匹と少なかった為どうにか住み分けさせながら生活することができていた様です。
よくある多頭飼育の案件と違い、仕事をしながら
猫達は可愛がっていたようでした。
間違いの一歩はやはり
《あの時1匹を去勢していれば、、、》
という猫独特の繁殖力でした。
今回お手伝いしようと思ったのは、いざとなったら猫を全頭引き連れて田舎に帰る覚悟があったこと。
かかる費用は必ず返済するということ。
猫への愛情を感じたことでした。
エレベーターがなく階段4階だったのでボランティアさんにも声をかけたところ、
里親の中井さんとほすほす夫妻が駆けつけてくれました。