日々の活動報告

レスキュー案件

2019.03.23

高齢者の飼育放棄〜ある現場から〜

高齢者の飼育放棄が続きます。
飼い主さんは90歳代
6才くらいの猫を飼っています。
施設に入所予定でしたが、飼い主さんは猫の行く先が決まらなければ入所できないと
後見人でもある司法書士さんからの相談がありました。
『お部屋はかなり不衛生な状態です』とあらかじめ聞いていました。
猫の周りが散らかっているように見えましたが、
「いえ、いえ大丈夫ですよ、慣れていますから」
とのたまってしまいましたが、、、
『エッ?ええ〜〜!!』

甘かったガーンガーンガーン

猫は1匹なので糞尿とかが酷いのでは無く、飼い主さん自体が物を捨てられないタイプの方のようです。

それに年齢的なアルツハイマーも入れば、もはや手がつけられない状態になっていたようです。
軽く考えてた自分を反省アセアセアセアセ
この時は猫の気配は全くありませんでした。
これは一度帰って仕切り直しです。
着替えて長靴、マスク、ゴム手、豆絞り
スタッフののどかも急遽連れて行きました。
足の踏み場はほぼありません。

アッ!

いたーーーーー!!!
しかし脱兎のごとく隠れてしまいました。

捕獲器を設置しながら、いそうな場所を探って行きます。

寝室…

洋服や毛布などで溢れかえっていて
アウト

20才のスタッフ《のどか》も寒い中頑張ってくれました。

この日は北海道全域が一気に冷え込みまた雪が積もってしまいました。
普通の若い女の子なら絶対嫌がる仕事ですが、自ら買って出てくれました。

ベットの下も物でいっぱいで隠れる場所はありません。

色んな臭いが混じりあって、
久々に吐きそうになりました。

この辺怪しい?

でも物をどかしても置く場所が無いのです。
何度か、時間を潰して捕獲器を確認に来ましたが
全く見向きもせず、、、、
3時間ほど粘りましたがこの日は終了。
そして今朝早く、雪降る中お家に向かうと
なんと びゃーびゃー鳴きながら近寄ってくるではありませんかポーン
なんだよ〜
楽勝じゃん!!

ほれ、ほれ

美味しそうなご飯で釣りました????

これはいけるかも⁈

がっ、、、
微妙な位置で止まってしまいます。
たも網やタオルを手に近づきますなかなか距離が縮まりません。

気配を察してだんだん耳が怒りモードに????

ここでたも網を使いましたが、結局失敗ショックショック
若いオスで力もあります。
驚いたことにたくさんの洋服が吊るされた場所の奥に部屋がありこちらも行き来ができていたのです。
最初にここに隠れていたようで見つかるわけありませんショボーンショボーン
3時間粘りましたが結局
ダメでした。
もう一度出直し、捕獲器を増やして再度挑戦。
もう何度この路を往復したことでしょう。
市内でも往復で1時間かかります。
今日は譲渡会もあるので、シャワーを浴びて
匂いを消し捕獲器2台設置。
流石に何度も見にこれないので
近くに住む仲間の和子さんに応援要請。
捕獲器に入ったどうかの確認をお願いしました。
はぁ〜助かりました。
今日もとにかく寒くて、寒くて
人間の方が参ってしまいます。
今回は飼育費用や医療費の負担をしっかりして頂け助かりましたが、殆どの相談が医療費さえ出せない方が多いのです。
今後の課題ですね、、、
とにかくあの場所から一刻も早く保護してあげたいです。
明日の朝も頑張るぞ!!
*画像の公開は相談者様に確認を取っています。
この様な案件を通して自分たちに何ができるか
考えて行きたいです。
*追記

近隣に住むボランティアさんに捕獲器の確認をお願いしていたところ、夕方無事に捕獲できて
ツキネコに搬送して頂きました。
ご心配頂いた皆さん
ありがとうございました!