冷え込む季節に取り残される野良猫問題。
朝、ツキネコカフェの賄い作りをしていると電話が鳴りました。
『吉井さん、お久しぶり、、、元気？◯◯です』
弱々しくなったその声に最初は分からなかったのですが、昔大喧嘩したことのある
餌やりさんでした。
どうしても保護してほしい野良猫がいるとのこと。
病気になり身体の自由もきかず、でも野良猫が気になり捕獲してしまったとのこと。
長いことTNRではなくお金をかけて保護し続けてきたYさん。
喧嘩までした私にすがりついて来るのはよっぽどのことだったでしょう。
気がつけば車を走らせていました。
立派な猫が捕獲器に入っていました。
当人はすっかり痩せて足元もおぼつきません。
もちろん家族もいて何不自由ない生活をなさっている方ですが、なんだかいたたまれない気持ちになりました。
野良猫に関わり出すと、本当にエンドレスで出口が見えなくなり心が病んでしまう方もいます。
もちろん、しっかり医療費も支払って頂いたのですぐその足で生殖制限と検査をお願いに病院に走りました。
さすがに猫管理のスタッフのお怒りが。。。o(｀ω´ )o
それは冗談ですが、いきなり保護は????
さすがにどこに入れようか悩んでいたところへ
天の助けが！！
ちょうど里親さんのHさんご夫妻が
病院帰りに寄ってくれました。
《ケイ》と
多頭飼育案件の盲目の《モリリン》の飼い主さんです。
『一部屋空いてるから預かりできるよ〜』
マジっすか????
オスなのですぐに手術が終了していたので夕方には向かうことができました。
病院の検査結果は先生曰く「大した問題ないですよ〜」
FIVキャリア（陽性）シラミ、条虫、ギョウ虫
。。。。
いや大したことあるっしょ
その結果を持ってHさんのお宅へ
千葉から友人が帰省していたので、一緒にお届けに行きました。
私の人生の分岐点となった
【飼い主行方不明で取り残された21匹の猫達】を一緒に立ち上げレスキューに参加してくれた《アンニン》さんです。
こちらも長い付き合いになり親戚のような間柄です。
おっとりとした感じのオス猫は
《ブルータス》と名ずけました。
１匹保護するのも大変なことなので、預かりさんにお願いできたことはラッキーでした。
今日も札北海道は一気に冷え込み、
猫の身を案じる相談者が引きも切りません。
私たちも保護したいのは山々ですが、
3箇所の施設は満杯状態で、一時預かり猫は50匹超え
多頭飼育案件での入居待ち猫は100匹を超えています。
この問題を解決していく道筋はいつか見えて来るのでしょうか？
葛藤の日々は続きます。
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