日々の活動報告

里親募集

2016.10.18

譲渡率の高さと早さの秘訣。

NPO法人の自慢のひとつに譲渡率の高さと早さがあります。

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ただ単に譲渡数を増やしたいとかそんな安易な考えは毛頭ありません。
当団体の保護場所が、猫にとって安住の地ではないことを知って欲しいのです。
猫はご存知の通り『テリトリー』を大事にする動物です。
8畳くらいの一部屋でしたら1〜2匹の飼養が理想的です。
当団体では多いときは一部屋に10匹以上の猫を詰め込まなければならず、猫たちのストレスはピークとなります。
マーキング行為もどんどん増えます。
免疫力の低い子猫の猫風邪の蔓延などを防ぐのも大変です。
スタッフ、ボランティアさんと共に毎日必死で3箇所100匹の猫の部屋の掃除、世話は簡単なことではありません。
その他に有益事業であるカフェの売上げ確保の為の準備や仕込みも全て自分達でしています。
札幌のお客様の目や舌は正直厳しいです。
代表である私はサービス業に長いこと従事してきました。
小さなお店ですが札幌円山地区で何店舗か経験してきてそれは痛いほど感じています。
ですから《猫カフェを開店したい》
《雑貨屋さんを やってみたい》と相談されることも多いですが、現実の厳しいお話もさせてもらいます。
開店させることは誰でも出来ますが、継続させることが難しいのです。
ツキネコカフェもオープン当初ドリンクだけの簡素なメニューだった為すぐ飽きられてしまい、一時は飲食部を辞めようかと話し合いしたこともありました。
しかし、そこから奮起して新メニューを考えたりスイーツを独自に考案しどうにか盛り返したのです。
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今では皆さん画像を撮ってSNSでアップしてくださるので、飲食メニューも大変喜ばれ安定してきました。
飲食の方に力を入れると猫の世話にまで手がなかなか回りきれません。
子猫はできるだけ目の届く1階に入れているのもそのせいです。
夕方見回ってくれるボラさんや通院ボラさん、たくさんの方々の手を借りて
健康ケアをしっかりしながら譲渡を目指します。
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2ヶ月半未満の子猫たちは一時預かりボランティアさんに託します。
感染症に弱い子猫はあっという間に風邪などが蔓延して体力が弱り死に至ることもあるのです。
とにかく子猫は元気な可愛い盛りに譲渡を目指します。
ウイルス検査やワクチンの関係があるので
生後3ヶ月以降でお引き渡しするのが理想です。
殆どが野良猫出身か多頭飼育案件ですから
免疫力の低さをしっかり伝えています。
お腹の虫や耳ダニ、シラミは当たり前ですからケアもその後必要なのです。
仕事の忙しい方や留守がちな方、通院が難しい方など基本的にはお断りしています。
お陰様で子猫の譲渡は100%です。
成猫たちもそれぞれの個性を把握し、飼い主さんとのご縁を繋げるべく
スタッフ、ボランティアが一丸となっています。
FBページでは複数のボランティアさんに参加してもらい、それぞれの猫の魅力を伝えてもらっています。
《リックデカ&あずおデカ》
自身のブログで卒業応援シリーズを展開してくれているボランティアのモグちゃん。
ライターの経験を生かしブログ発信や
カレンダー事業でも大活躍してくれています。
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尿路疾患のあった《ごへい》、人馴れに時間のかかった《マロ》《ドリビ》
野性味溢れる《ニンジャ&シャコ》
FIVキャリアの《ぶんた》《しみこ》
譲渡が厳しいと思われた猫たちが、どんどん卒業しています。
*楽しみにしている皆さん、卒業記事が間に合わず申し訳ありませんチューチューチュー
スタッフ、ボランティアさんに加え支援者の皆さん、お客様全てが当団体を支えてくれています。
1人の力は小さいですが、小さな力が結集されてこの譲渡の数に結びついているのです。
というわけで当団体の譲渡率の高さ
ご理解いただけたでしょうか?
怒涛の相談の嵐の中
家族との赤い糸をつかんだ猫。
残念ながら虹の橋を渡った猫。
今後もしっかり伝えていきたいと思います。
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これからは看取りの猫や、当団体で一生面倒を見なければいけない猫も出てくることが予想されます。
現在2店舗の保護猫カフェ、1箇所の保護部屋を合わせた家賃を考えると
終生飼養施設の必要性が大きくなってきました。
皆さんに【NPOツキネコ北海道】の今後のミッション(使命)についてしっかりお伝えして行かなければなりません。