終生飼養を考える。
昭和一桁生まれの威勢の良いお婆さん。
高齢者施設に入ることになり飼っていた猫の行く先が決まらず、当団体に相談電話が入りました。
会わなくてもお話を聞けば責任感があることや、猫の行く先を案じているのは伝わってきました。
緊急性はないと判断しましたが、ご本人はとにかく早く答えが欲しいと何度も電話をかけてきます。
私も1ヶ月休んでないくらい多忙な日々が続いているので、「お話は聞きに行くから待ってね」となだめていました。
なかなか休みが取れそうになく
どうせ早起きなので朝早く伺うことにしました。
今朝6時に出発
岩見沢まで高速で1時間足らずですから
お店のオープンには間に合います。
よく相談者の中で『忙しい』連発される方がいますが、
時間はやりくりするもの
必要であれば時間は作れるのです。
牧歌的な風景の中にお家はありました。
わんちゃんもいます(ワンコの行く先は見つけているそうです)
家の中でのんびり鎮座している黒猫は2才の女のコ。
べた慣れ、避妊手術も済んでおり健康そうです。
お話を聞くと本当に動物好きな方でした。
ただ、
ご自分の今の年齢で2才の猫は無謀です。
お話もしっかり聞いてくれる方なのでそのあたりのお話もさせていただきました
「私の年齢(50代)でも子猫は断れるんだよ」と伝えると
『時代は変わったんだねぇ〜』と。
高齢者に【適正飼育】の概念はまだまだ浸透していません。
この辺りのアナウンスの弱さは否めませんよね。
当団体では永久預かりシステムがないので、当事者同士の話し合いで決めていきます。
*飼育場所の収容頭数に限りがありますので、引き取れない場合も多いです。
店内の様子や猫たちの画像を見せてあげると、目を細めて喜んでくれました。
「この猫なら早い段階で譲渡できそうですから費用もそれほどかかりませんよ」と伝えると安心されていました。
帰り際にお土産にぶどうをもたせてくれました。
なんだかほっこりしますね。
疲れも吹き飛びます。
ホームに入る前に引き取りに行くお約束をしてお宅を後にしました。
今回の相談は受けることができましたが、
このような案件が後を絶ちません。
飼い主が医療費などの金銭的な支払いができる場合はまだ良いですが、殆どが無料で引き取りしてほしいという相談が多いです。
今後の課題は山積みです。
札幌で戻った足で、昨日引き取りしてきた猫達を病院へ。
大人猫は避妊手術、検査
子猫は風邪の治療をしてもらいました。
南ぷ猫、蘭越猫、まだまだたくさんの案件が残っています。
気合だぁーーー‼️
はぁ〜