日々の活動報告

レスキュー案件

2016.07.07

多頭飼育案件 崩壊する前に!

『俺が殺せばえがったんだけども、

できながった…』
薪ストーブの前でポツリと呟いた
ご主人の言葉。
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この言葉は重く私達の心に突き刺さりました。
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たった2〜3年であっという間に繁殖した猫たちは40匹を超えていました。
皆 若く美しい猫ばかりです。
出産間近の母猫も数匹いるようです。
残念なことにメス猫が多かったのでしょう。
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家と納屋と外を自由に出入りする猫たちは快適に過ごしています。
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昭和の古き良き時代の家屋
人生最期の時間を伴侶と過ごすのには
羨ましいくらいの自然環境。
この地で生まれてからずっと暮らしてきた大切な場所
ただ
今苦しみの中にいるご夫婦
この猫たちの世話だけで1日が過ぎていくことでしょう。
きちんと掃除が行き届いていますが、
どちらかが病に倒れればあっという間に
崩壊するのは目に見えています。
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札幌から2時間
道央の蘭越町での出来事です。
たまたまボランティアの仲間がこの街にいるので連絡して同行してもらいました。
一番最初のレスキューに駆けつけてくれた仲間の一人
ナナちゃんも長いお付き合いになってきました。
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個人で精力的に地域の野良猫問題に向き合って活動していました。
今回の相談者の近辺は高齢者の餌やりにより、野良猫繁殖地域で
彼女も別件で数年前に動いていたそうです。
この地域の問題は根深くこの案件だけには止まらないようです。
地域の行政担当者様にもお電話でご相談しました。
同じような案件は後を絶たず、現在振興局もキャパオーバーでどうすることもできないとのこと。
《行政指導をするしかない》との返答にやはり少し怒りを覚えてしまいます。
避妊・去勢して適正に飼育する

そんなことできたらこんなに増えてないんだわーーー!!!⇦独り言
ムーミン谷のニョロニョロのように猫が
生えている光景は何とも言い難く、胸が掻き毟れれます。
朴訥なご主人が言ったひとことは
(産れた子猫をひと思いに自分の手で殺めれば増えることも無かったのに、自分にはできなかった)
との意味でした。
今の若い方達には理解しがたいとは思います。
昔はペットの獣医師などは田舎にいるはずもなく、犬猫の繁殖はなすがままだったからです。
その後
ペット大国となった日本ですが
考え方や飼育方法は立ち遅れていくばかりで無責任な飼い主や、無知な高齢者の元での繁殖が後を絶たないのです。
いつも、いつも声を大にして伝えている
【適正飼育】をもっと徹底してほしいと切に思います。
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今日は視察だけと思っていましたが
生後2ヶ月の子猫2匹
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成猫1匹を連れ帰りました。
私達もキャパオーバーするわけにはいきません。
今後は冬になる前に繁殖を止めること。
譲渡を促進してご夫婦の負担を軽減させ
普通の暮らしができるようにお手伝いしていきたいと思います。
蘭越町周辺の方で猫の運搬などお手伝いできる方がいましたら、ぜひご連絡頂けると幸いです。
ツキネコカフェ
☎︎011-641-8505