緊急!飼育放棄案件
気持ちが重くなる相談が舞い込みました。
飼っていた猫が自家繁殖して面倒を見ることができなくなり、部屋ごと捨てて出ていった飼い主。
猫はすでに数匹死んでしまっていたとのこと。
相談者さんが1匹保護したが残りの猫たちをどうにかしたいとのこと。
昨日の夜、仕事が終わってから待ち合わせて現地に出向きました。
気持ちは重くどんよりとしていました。
古ぼけたアパートの一室
暗闇の中、酷い匂いが鼻をつきます。
人が住んでたとは思えないような状況の中、猫を探します。
押入れに1匹
黒猫が隠れていました。
相談者さんがむんずとつかみ捕獲
すぐにキャリーバックの中へ。
頼もしいです。
振り向くとそこにはすでにこときれた
猫の亡骸が….
「ああ、、、、遅かったか」
胸が苦しくなります。
「もう1匹いるはず」と三人で探しますが、見つけることができませんでした。
とにかく捕獲した猫をお届けしなければならないとのことで部屋を後にしました。
相談者さん。
自力で飼い主さんを見つけていました。
必死に探したそうで、なかなかできることではありません。
事情を聞いて全て受け止めて引き受けてくれた飼い主さんにも感謝です(T . T)
一度、店に戻り捕獲器をお貸ししました。
昨晩のうちに仕掛けたと連絡が入ったので今朝がた様子を見に行きました。
置きエサも食べておらず水も飲んでいないようです。
大きな椅子の中に入り込んでいる可能性もあるので、ハサミを見つけ椅子を切り中を確認
朽ちかけている壁の中に入ってないか
一部を壊してみましたがその形跡もありません。
残念ながら見つけ出すことはできいませんでした。
都会の生活の孤独感?
昨日、気になっていた連れて帰れなかったコをビニール袋に入れ管理センターで荼毘に付してもらいました。
本来なら行政がしなければいけない仕事かもしれませんが、年若い相談者さんの行動力に突き動かされお手伝いに出向きました。
さすがにその場所に長くいることは無理でした。
気が悪い場所にいると体調が崩れてしまうのです。
このコ達の猫生を考えると
胸が締め付けられます。
溺愛されて一生を送るコが当たり前だと思っていましたが、こんな風に飼い主の身勝手さで悲惨な猫生を送らなければならいコもいます。
今回の飼い主は動物愛護法の虐待行為にあたると思いますが、色々事情があり訴えることもできません。
法律や条例があっても、なかなか摘要されるのは難しいところがあります。
今でもどこかで同じような境遇に置かれている犬や猫が暗闇に潜んでいます。
今後は仲間たちとアニマルポリスのような
役割を担えるような団体作りもしていきたいと思っています。
NPO法人ツキネコ北海道としてもできるだけレスキューしていきたいと考えています。
周りにこのような案件を聞いたり見たりしましたら、一度ご相談ください。
正直全てを救うことは無理ですが知恵を出し合うことはできます。
あなたの勇気のひとかけらがあれば、
救える命があるかもしれません。