②・悪性〜【眼球摘出】沖縄ライト♂のこと②

沖縄ライト♂のこと①はこちら

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先日、眼球摘出手術をした沖縄ライト♂

手術で身体に負担をかけたくないのと、

沖縄ライト自身も痛みや不便も無さそうなのでこのまま里親さん探しをしていくつもりでした。

しかし、

片目が無いことで「可愛さ」よりも目立って来たのは…

「可哀想」という言葉でした。

沖縄ライト、

明るくって愛らしくって可愛い子なのですが初めて会う方からの感想の多くは

「わぁ、かわいそうだね…」でした。

片目でも可愛いし困らない、

目が目が見えなくても可愛いし

きっと猫自身困っていないのはたくさんの猫たちを見ていて、感じています。

▼ツキネコ看板猫のネネは

生まれつきの全盲・脳性麻痺、

たまにてんかんの症状も出ますがご長寿さん。毛並みも老い知らず！

しかし、ツキネコ北海道では、

眼球摘出オペを行うことで

ウインクしているようなかわいい見た目になったり、目ヤニ・涙やけなど体調が改善している様に思える猫たちがいました。

▼帯広多頭出身　マイナーリーグ、

眼球摘出手術をしています。

▼永年預かり制度で卒業予定の

知床地区　多頭出身　いのしかちょう♂

(視察時、目から出る分泌物が固まっていました)

(↓摘出後)

内耳炎・中耳炎の症状が改善したこともあってますます元気に…✨

しっかりアピールして、永年預かりさんとのご縁も繋がりました✨

きっと、沖縄ライトも

眼球摘出手術をすれば確実に里親さんとのご縁が掴めると思い、

2025年4月10日

萎縮している右目の摘出手術を行うことにしました。

(↓ 2025年4月10日手術後、ツキネコカフェケア部屋に戻ってきた時の様子)

2025年4月15日

摘出した右目の病理検査結果が出ました。

結果はまさかの…。

　悪性黒色腫　Malignant melanoma

（びまん性虹彩黒色腫 Diffuse iris melanoma）

眼球の組織では、虹彩から毛様体の表層部を主体として腫瘍性の病変が形成されており、虹彩は角膜に癒着し、組織構造は不明瞭となっています。腫瘍は、類円形の異型細胞のシート状の増殖から成り立っています。腫瘍細胞は、豊富なメラニン色素を含む細胞質と類円形核を有しており、軽度から中程度の大小不同を示しています。分裂像はほとんど認められません。

水晶体構造は消失し、後眼房を主体として肉芽組織の増生やリンパ球やマクロファージ、好酸球などの浸潤が起こっています。

瞬膜では、粘膜下にリンパ球や形質細胞などが浸潤しています。

眼球では、虹彩から毛様体を主体として、腫瘍性の病変が形成されています。表層が主体となっており、猫のびまん性虹彩黒色腫と考えられますが、水晶体の融解や肉芽組織の増生、炎症細胞の浸潤が加わっており、組織構造は不明瞭となっています。

病変は眼球内に限局しており、強膜への浸潤や、マージン部や脈管内に腫瘍性の病変は認められません。摘出状態は良好で、今回の切除により予後は良好である可能性が高いと考えられますが、念のため、経過観察をお勧めします。

こんなにも元気な沖縄ライトが悪性腫瘍を抱えていたなんて、本当に驚きました。

当初は、わざわざ身体に負担をかけて右目を摘出しなくても良いか…

と思っていたのですが、

沖縄ライトが里親さんとのご縁を掴みやすいように摘出に踏み切ってみよう、と

手術を受けることに決めて、

沖縄ライトは本当に幸運だったと思います。

手術せずにいたら、どうなっていたでしょう…。