スタッフで掃除とレスキューへ《七飯町》《多頭飼育案件》②
*今年度は相談案件が怒涛で入っており、ブログ更新が追いつかず時系列が前後していることをご理解ください🙇♀️
七飯町 多頭飼育案件
前回は視察に出向いたところ、自宅内の清掃が必要なことがわかり6月18日
準備を整えて改めて代表の吉井とスタッフ4名でツキネコの定休日に向かうことになりました。『七飯町 多頭飼育案件2件 着手スタート』道南函館市の上に位置する《七飯町》札幌市からは300km離れています。以前の相談者さん経由で多頭飼育してるところが2軒あると聞き、現地へ出向いて来ました。 朝…ameblo.jp
札幌から300kmありますから、移動時間だけで結構かかってしまいます。
朝早く札幌を出発して一路函館方面へ向かいます。
まずは腹ごしらえ
「食べることは生きること」
パワーをつける為にも、美味しいものを食べよう!!
そしていつも楽しいこと考えています。
地元の美味しい店を見つけるのも得意な吉井です🤭
ツキネコファンの皆さんはよくご存知かと思いますが、インスタライブで人気なスタッフカナによる
【大沼団子】のJR車内販売です(前職)
これは現地でやらねば〜〜!!ということで向かった大沼国定公園
動物を扱うNPOですから、なかなか全員揃って出張や旅行に行くことはできません。
この日も、現地滞在は4〜5時間ですから短い時間で少しでも楽しみを見つけます。
それがツキネコ流儀です!!
この後は現場に向かいお掃除スタート🧹
相談者でもある現地のボランティアのNさん達がサポートしてくれ
少しずつ片付けてくれていたので、先月行った際に比べたら少しただけスペースに余裕がありました。
6人+飼い主さんで作業スタート。
捨てて良いかを飼い主さんに確認しながら進めます。
限られた時間の中で捨てる物をまとめて外に出し、自宅内を整えていきます。
汚れが酷いものは洗浄し再度使えるようにしましたが、物の多いお家なので居間とキッチンのみでタイムアップに。
なぜか無駄にペットボトルに水が入ったものが大量にあり、こちらも廃棄
殆どの猫達が溢れかえる『物』の中で隠れていて、何匹いるかわかりませんでした。
実は私も昭和の人間で捨てることが苦手です。
ただ、この様な案件を経験して自分も何かあった時に周りに迷惑をかけない様に
生活を小さくすることに決めて、少しづつ断捨離し始めています。
今は10畳ほどのワンルームで生活しています。
飼い主さんに捨てていいか確認するのですが、殆どの物を捨てることを躊躇われます。
座る場所もなく座布団敷き詰めて寝ていた飼い主さん。
この日、ようやく空けたスペースに新品のマットレスを敷くことが出来ました。
実はこの間に、振興局の職員さんが視察にやっと来てくれました。
地域の町民が犬猫のことで困っているのですから、
私たち民間団体より(しかも札幌市の団体)せめて現状を把握してほしいと何度もアプローチしていました。
避妊、去勢はどうにか終わって繁殖は防げていましたが、どうみてもこの健康状態と環境で
猫を飼育していくことは到底無理なことです。
『何も手を差し伸べない』ことは解決方法にならないです。
この度は、現地の個人ボランティアさんが精力的に動いて、諦めずに向き合ってくださっているので
どうにか私達に繋がりました。
これが日本の動物行政かと思うと情けないです。
手弁当で頑張っているボランティアがどれだけいるか考えてほしいと心から痛感します。
この度、このボランティアさんの手作り捕獲ネットがとても役に立ちました。
ありがとうございます!!
この3倍くらいの量のゴミが出ました。
地元ボランティアさん達が廃棄してくれることになりました。
*飼い主さんは体調が思わしくなく、生活するだけで精一杯なのが見て取れました。
猫たちに侵食され、一般的な生活が出来ていなかったのが少し改善されたと思います。
皆さんにご協力いただいた多頭飼育の猫たちの猫フードもお渡しして、とても喜んで貰えました。
たくさんのご支援に感謝いたします。
函館名物ラッキーピエロ🤡でお土産を買って一路札幌へ戻ります。
この日、連れ帰ったのは6匹の猫達です。
今回の案件は頭数はそれほど多くないので一安心ですが、、、
全頭引き出しすると他の案件に手をつけることができないので、葛藤するところではあります。
なぜそこまでするのか?
疑問を持つ方も多いかと思います。
たくさんの多頭飼育案件を経験して思うことは、誰にでも陥る可能性があるからです。
『あの時たった1匹の猫の生殖制限をしていれば、、、』
ほんの些細なことからあっという間に繁殖してしまう猫達。
地方では動物病院も機能していない場所が沢山あり、まして野良猫は見てくれない
猫にまともに触れない先生もいます😤
この辺も大変残念なことではあります、、、
飼い主さんは精神的にも体力的にも増えすぎた猫達の世話をできなくなって行くのです。
結果、自分では思考を停止してしまう傾向にある様に思います。
個人的な話になりますが、私も40代の初めに更年期の鬱を経験しました
*元気印のオバチャンからは信じられないですよねε-(´∀`; )
2年ほど引きこもり、この時に掃除をしていたのかも覚えていません。
ただ、なぜかトイレットペーパーの芯をトイレに溜め込んだいたのだけが記憶にうっすらあったのです。
人間ですからそれぞれの心の中に闇の部分もあるでしょう。
豊かな国になったはずなのに、心が疲弊して病んでしまう時代になってきた様に思います。
その時に差し伸べてくれる『手』をしっかりと掴んでください。
人は助け合って生きていけるはずです。
今回も頼もしいスタッフ達のお陰で向き合うことが出来ました。
自慢のツキネコスタッフです!!