日々の活動報告

レスキュー活動事例

2024.09.04

お寺で暮らすたくさんの猫たち ②《小樽市》 《多頭飼育案件》

   *今年度は相談案件が怒涛で入っており、ブログ更新が追いつかず

   時系列が前後していることをご理解ください🙇‍♀️

  6月某日

現場を視察してから10日後

小樽のボランティアさん2名がお掃除をかって出てくださいました。

用務員の中井さんも一緒です。

前回視察した際に、網戸がなくて全く換気ができていませんでした。

これは人間猫もにも良いわけがありません。

早速、中井さんが普段使わなくなったケージを利用して、器用に脱走防止柵を取り付けてくれました。

これで思う存分お掃除ができます。

とにかく、猫の世話が楽にできる様に飼い主さん達の生活が少しでも快適になる様に

まずは汚れた家具や荷物を廃棄出していきます。

猫達はおっとりしていて逃げ惑う様子もなく「普段となんだか違うなぁ〜」とでも思っているかの様でした。

この日もなかなか暑い日でした。

1階と2階に分かれてお掃除開始です

多頭飼育飼いに多いのは、『捨てれない』

方達が多い様に思います。

とにかく物を減らすことが第一歩です。

トイレはしっかりお世話されていたので、大きめのトイレとペットシーツを支援しました。

この子は後天性の脳性麻痺だそうです。

私達が手際よくお掃除をしていると、初めは戸惑っていたご家族も気づけば一緒に動いてくれていました。

どうにか生活しやすい様に形が整ったところで、この日は終了です。

この日は人慣れしている猫4匹を引き出してきました。

役50匹ほどいるのですがいっぺんに引き出すことは無理なのと、ご家族の協力ができるとのことで

数回に分けて猫達を引き出すことにしました。

*飼い主さんが亡くなっていたり、引越しが迫っていたり緊急まで至らない多頭案件については限界まで飼育できるように猫フードや猫砂を支援してサポートすることにしています。

ある程度、適正な頭数であれば看取ってもらいながら、ツキネコ北海道で保護する頭数を抑えることができるのです。

また、多頭飼育者の中にはアニマルホーダーと呼ばれる、猫がたくさんいることで安心する方もいます。

猫を引き出すことで奪われた感覚に陥り、同じことを繰り返したこともあります。

飼い主さんの責任もあるので、全頭を引きだしてしまうことがゴールではありません。

多頭飼育の猫たちが一斉に入居することで、感染症の蔓延やスタッフの労力の増加、疲労を防ぐためにもこの方法にいきつきました。

これまで7件の案件で同じ流れで進めており、餌を買わずに済んだ分で医療費を負担してもらっています。

社会問題化している多頭飼育崩壊はこれからも続いていくと思うので、全て受けきれない時には「飼い続けられる」為の方法を続けていく必要があると思っています。